SpaceXは米国時間7月20日、当初の予定より1週間遅れで、韓国の軍事衛星を搭載した「Falcon 9」ロケットの打ち上げに成功した。
軍事衛星「ANASIS-II」は東部時間午後5時半に、フロリダ州にあるケープカナベラル空軍基地の第40発射施設から打ち上げられた。
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— SpaceX (@SpaceX) July 20, 2020
今回の打ち上げは、SpaceXにとっては2020年に入って12回目のミッションであり、Falcon 9にとっては90回目の飛行となる。また、今回使われたブースターについては2回目の打ち上げとなった。このブースターが初めて打ち上げられたのは5月のことで、米航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士Douglas Hurley氏とRobert Behnken氏を国際宇宙ステーション(ISS)に送り届けた。これは民間企業にとって初の快挙で、歴史的な出来事と言えるものだった。
ANASIS-IIは元々、7月14日に打ち上げられる予定だった。だがSpaceXは、「2段目のエンジンの詳細に検査し、必要があればハードウェアを交換する」として、予定のわずか1日前に打ち上げの中止を発表した。
ANASIS-IIは韓国初の軍事通信衛星だ。軍事衛星であるため、情報はあまり多くないが、Airbusの「Eurostar E3000」がベースになっているとEveryday Astronautは報じている。ANASIS-IIの質量も軍事機密とされているが、参考までにNASASpaceFlight.comによると、他のE3000衛星は発射時で4500~6500kgだという。
ANASIS-IIは、打ち上げからおよそ32分後に放出された。SpaceXは韓国からの要請に従って、ウェブキャストでは放出時の映像をライブで流さなかったが、放出されたことを音声で伝えた。打ち上げの様子を録画した映像は公開されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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