[ブックレビュー]メンテナンスの重要性--「エンジニアのためのWord再入門講座」

翔泳社
内容:筆者は、ライターになってから四半世紀経とうかというところだが、ンテナンス性の低すぎる文書に数々お目にかかってきた。エンジニアはもちろん、ビジネスの現場で、複数人で利用するドキュメントを作るなら、本書に書かれていることを大前提として作成しなければ、無駄な時間と労力、つまりは無駄なコストがかかり続けることになる。
「エンジニアのためのWord再入門講座 新版 美しくメンテナンス性の高い開発ドキュメントの作り方」
「エンジニアのためのWord再入門講座 新版 美しくメンテナンス性の高い開発ドキュメントの作り方」

 「メンテナンス性の高い」ドキュメント。何という美しい響きだろう。

 筆者は、ライターになってから四半世紀経とうかというところだが、企業内で前任者の作ったドキュメントを直すことはもちろん、他人が作ったドキュメントを預かって翻訳する作業も、それこそ、ごまんとしてきた。エクセルを方眼紙のように使っているものを始め、罫線を組み合わせて表を作っているようなWord文書や、全スライドに追加されたテキストボックスにテキストが入力されているドキュメントなど、メンテナンス性の低すぎる文書に数々お目にかかってきた。

 うっかりこれまでの事が走馬灯のように蘇ってきてしまったが、本書のように、Wordの重要な機能をきちんと利用して、誰でもメンテナンスできる文書を作ることの重要性を、嫌というほどわかっているからこそ、本書の重要性を強調したくなる。エンジニアはもちろん、ビジネスの現場で、複数人で利用するドキュメントを作るなら、本書に書かれていることを大前提として作成しなければ、無駄な時間と労力、つまりは無駄なコストがかかり続けることになる。この「コストがかかる」という部分についてまで言及しているWord関連本はないが、上司や周りの人に理解を求める際に大切な要素だ。ドキュメント作成に携わる人には、必読書と言える。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]