DXYZ(ディクシーズ)は9月29日、同社の顔認証システム「FreeiD」サービスを、2021年1月竣工予定の学芸大学プロジェクト(仮称)に導入すると発表した。
学芸大学プロジェクトは、東京・目黒区に建築中の、鉄筋コンクリート5階建て、ワンルーム28戸の共同住宅。集合住宅全体へのFreeiDは、国内初となる。
FreeiDを導入する管理会社は、FreeiD管理画面で契約期限等を設定する。その後、入居者がFreeiDアプリに簡単な個人情報と顔画像を登録すると、マンションに設置されている顔認証端末に顔をかざすだけで、エントランスの入場、宅配BOXの解除、エレベーターの呼び寄せ、各戸への入室が可能となる。
さらに、入居者は「One Time(鍵貸し)機能」を使って、家族や知人にFreeiDアプリを通じて一時的な入室権限を付与することも可能。これにより、入居者が不在の場合でも、家族や知人を指定の時間、自宅に招待できる。
DXYZによると、集合住宅の入室には物理的な鍵を利用することが一般的であるため、入居者は常に鍵の携帯が必要であり、紛失・盗難リスクがあった。また、管理会社はマスターキーの保管に加え、紛失時や退去時の鍵交換作業などの業務に時間を割かれていたという。
このような状況下においてDXYZは、物理的な鍵や暗証番号等を必要とせずに、顔認証による集合住宅のエントランス、宅配BOX、エレベーター、各住戸の入室・利用を可能とする技術に関する特許を取得し、サービスを展開した。
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