京セラは、独自のデバイスを数多く搭載するコンセプトカーの第2弾「Moeye(モアイ)」を開発したと発表した。自動運転化やMaaSの普及が進む中、Moeyeでは車室内空間の重要性に着目し、未来のコクピットを完全オリジナルデザインの車両で開発したという。
象徴的な機能として、東京大学 先端科学技術研究センターの稲見昌彦教授と協働し、独自の光学迷彩技術によってコクピットの一部を透明化し、ドライバーの視野を広げることを可能にしたという。また、人間の視覚・触覚・聴覚・嗅覚を楽しませる京セラ独自の各種デバイスを数多く搭載し、車として重要な安全性とエンターテインメント性の両方を兼ね備えたとしている。
たとえば、空中ディスプレイに投影映像を結像させ、オリジナルキャラクターの"モビすけ"がダッシュボード上部の空間に、クリアで、リアルに浮かび上がりドライバーをナビゲートする。また、独自の光学迷彩技術によって透明化したダッシュボードを通して前方の風景映像を見ることができるという。
さらに、パネルを指でタッチし感圧で微細な振動を発生させ、クリックしたことを伝えるHAPTIVITY(触覚伝達技術)をインパネとセンターコンソールに搭載し、ユーザーインターフェースの操作と連動させて、ボタン押下の触感を実現。このほか、アロマ芳香器を搭載し、車内に5種類の豊かな香り・匂いを噴射させ、気分に応じて香りを楽しめるという。
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