新型コロナウイルスのパンデミックの影響で、世界中のオフィスが閑散としているかもしれない。そうした中、Googleは米国時間9月15日、いずれ人々がオフィスの会議室に戻ったときに利用できる新しい「Google Meet Series One」ハードウェアを発表した。
「Series One room kits for Google Meet」は複数のハードウェアで構成され、カメラ、8つのマイクが搭載されたサウンドバースピーカー、タッチスクリーンのリモコンなどが付属する。Googleは、これらのハードウェアでLenovoと提携している。
Series Oneは、ビデオ会議ツール「Google Meet」向けとなっている。Google MeetはZoomの競合となるサービスで、2020年に入り、新型コロナウイルスの感染拡大で、人々が自宅で過ごすようになったことで利用が急増した。Series Oneのソフトウェアは人工知能(AI)を搭載し、室内にいる人を自動的に見つけて画面内に表示するとGoogleはアピールしている。また、Series Oneのオーディオバーは「Google Edge TPU」を搭載、音声ツールはノイズキャンセリング機能を利用し、キーボードの入力音や周囲の人が立てる雑音を遮断して、人の話し声を増幅できるという。
GoogleのプロダクトマネージャーTJ Varghese氏は15日、報道陣に対し、「オフィスは変化している」とし、「従来の会議室は再構成されなければならない」と話した。同氏は、人々がオフィスに戻った際に、Series Oneで利用可能な音声コントロールが重要な機能になると述べた。
小規模会議室向けのキットは2700ドル(約28万円)、中規模会議室向けは3000ドル(約31万円)、大規模会議室向けは4000ドル(約42万円)となるようだ。
パンデミックが到来して以来、GoogleはMeetを強化している。最高経営責任者(CEO)のSundar Pichai氏は4月の時点で、Meetの利用が急増したことを明らかにしていた。新型コロナウイルスの感染が拡大する中、1日あたりの新規ユーザー数は数週間で200万人から300万人に増加したという。さらに4月には、「Gmail」からMeetに直接アクセスできるようにした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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