華為技術(ファーウェイ)の最高経営責任者(CEO)Richard Yu氏によると、同社が開発した「Harmony OS」は早くも2021年にはスマートフォンに搭載され始める可能性がある。Yu氏は現地時間9月10日、「Huawei Developer Conference」で講演し、Harmony OSの最新バージョンについて説明した。同OSは完全にオープンソースのプラットフォームで、現在よりも高性能なデバイスに搭載される予定だ。
2019年に初めて発表されたHarmony OSは、Appleの「iOS」やGoogleの「Android」に対抗するものだ。米国政府によって米国のテクノロジー製品やサービスの利用を禁じられた際、ファーウェイは、それまで利用していたGoogleのサービスに取って代わるものとしてHarmony OSを設計した。
Yu氏は基調講演の中で、Harmony OSが「おそらく来年から」スマートフォンに搭載されると語った。ファーウェイの広報担当者はその後、米CNETに対し、2021年にHarmony OS搭載のスマートフォンを発売すると認めた。
Yu氏によると、ファーウェイはこの1年間、「App Gallery」(ファーウェイ版の「App Store」または「Google Play」)の成長に注力し、開発者を引き込んできたという。同社は今、世界で3番目に大きいアプリのエコシステムを提供しているとうたっている。
ファーウェイによると、Harmony OS向けに開発されたアプリは、スマートフォンだけでなく、テレビやスマートウォッチ、車載システムなどでも動作し、他のスマートフォンメーカーだけでなく、あらゆる種類のテクノロジー企業に可能性を開くという。
同OSのベータ版はテレビとスマートウォッチ向けに提供が開始されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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