Qualcomm Technologiesは米国時間9月3日、常時接続の「Always On, Always Connected PC」を次世代の移動体通信技術5Gに対応させるプラットフォーム「Snapdragon 8cx Gen 2 5G Compute Platform」を発表した。
Qualcommのこの最新チップセットは、初代「Snapdragon 8cx」を進化させたもので、サブ6GHzと5Gミリ波(mmWave)の両技術を利用してマルチギガビットの5G速度を実現するほか、Wi-Fi 6をサポートする。また、Qualcommの「Adreno」および「Kryo 495」プロセッサーを搭載し、モデムにはX55(5G)およびX24 LTE(4G)、最大2133MHzのメモリー規格LPDDR4x、Bluetooth 5.1、「Quick Charge 4+」技術を採用している。
Snapdragon 8cx Gen 2には、エコー除去およびノイズ抑制(ECNS)技術の「Qualcomm Aqstic」が搭載されており、ノートPCから出力される音声を際立たせて、背景の音声を抑える。これは、リモートワークでビデオ会議に参加する機会が増えたユーザーにとって便利な機能だ。
さらに、OEM各社はQualcommの画像処理プロセッサー「Spectra ISP(Image Signal Processor)」を利用できる。Spectra ISPは、最大32MPのシングルカメラまたは16MPのデュアルカメラをサポートし、ビデオ会議やライブストリーミングでは最大4K HDRをサポートする。
この最新プラットフォームで興味深い機能は、USB Type-Cケーブル1本で接続できるデュアル4Kディスプレイだ。Snapdragon 8cx Gen 2はまた、Qualcommの「AI Engine」もサポートする。
加えて、Microsoftの「Secured-core PC」および「Windows Hypervisor」をサポートする。いずれの機能も、特に法人市場で大きな訴求力を発揮しそうだ。
Snapdragon 8cx Gen 2 5Gを搭載するノートPCは、2020年終盤に登場する見込みだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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