中国ハイテク大手の字節跳動(バイトダンス)は結局のところ、短編動画アプリのTikTokを手放す準備を進めているのかもしれない。TikTokの売却が数日のうちに正式に決まる可能性があると、新たに報じられている。
TikTokの北米とオーストラリア、ニュージーランドにおける事業の売却が「数日のうちに」発表される見通しだと、CNBCは米国時間8月27日、匿名を希望する複数の情報筋の話として報じた。CNBCによると、これまでにMicrosoftやOracleがTikTok買収に名乗りを上げており、小売大手のWalmartがMicrosoftと組んで買収に参戦することを表明したという。この記事では、売却額が最大300億ドル(約3兆2000億円)になるとも伝えている。
Walmartは、TikTokがEコマースや広告と連携していることは「クリエイターやユーザーにとって明らかなメリット」だとコメント。さらに「Microsoftと提携して米国のTikTokと関係を築けば、この重要な機能を追加して、オムニチャネルの顧客にリーチしてサービスを提供するとともに、サードパーティー向けマーケットプレイスと広告事業を拡大するための重要な手段が得られる可能性があると考えている」とした。
TikTok、Microsoft、Oracleはいずれもコメントを控えた。
このニュースに先立つ26日には、TikTokの最高経営責任者(CEO)であるKevin Mayer氏が辞任を表明していた。Disneyの動画配信を統括していた同氏が退職してTikTokのCEOに就任してから、わずか3カ月だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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