Facebookの拡張現実(AR)と仮想現実(VR)の事業が、これまでよりもはるかにFacebookのものらしい名称になる。同社は年次カンファレンス「Oculus Connect」を「Facebook Connect」に改称し、米国時間9月16日に無料のオンラインイベントとして開催すると発表した。より広範なAR/VR体験を網羅したものになる予定だ。FacebookのAR/VR事業を統括するAndrew Bosworth氏の投稿によると、同社はAR/VR事業部門の名称も「Facebook Reality Labs(FRL)」に正式に変更したという。
FRLはこれまで、次世代のAR/VR研究に特化した部門の名称として使われていた。今回の改称は、FacebookのAR/VR技術の幅広さを表すためのものだ。それはビデオ通話デバイス「Facebook Portal」やInstagramのARエフェクト「Spark AR」にまで及ぶ。
Facebookは、2014年にOculusを買収して以来、このVR部門を徐々に変革してきた。買収とともに移籍してきたOculusの主要幹部のほとんどが同部門を去っている。Facebook Connectへの改称は、この変革のさらなるステップのようだ。
最高経営責任者(CEO)のMark Zuckerberg氏は2019年に既に、FacebookにおけるAR/VR統合に向けた明確な計画を打ち出している。その一方で同社は、「Oculus Quest」に注力し、ハンドトラッキングなどの新しい技術の導入を検討している。
同社によると、Oculusの名称は製品やサービスの名称として残るという。例えばOculus Questや「Oculus Rift」などだ。しかし、新たなVRサービス「Facebook Horizon」は既にOculusの名称を離れており、Facebookがいつまでこのブランドを維持するかは不透明だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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