お気に入りの音楽に合わせて口パクやダンスをする短編動画で知られるTikTokも、他のソーシャルネットワークと同様、ヘイトスピーチの問題に取り組んでいる。
TikTokは8月21日、ヘイトスピーチを禁止する同社の規則に違反していた動画を、2020年に入って米国で38万件以上削除したことを明らかにした。また、悪意ある内容や行為を理由に1300件を超えるアカウントを禁止し、6万4000件を超える悪意あるコメントを削除した。
TikTokは、ヘイトスピーチを「人種、宗教、性別、性自認、国籍など、保護されている属性に基づいて、個人や個人のグループに対して攻撃したり、脅威を与えたり、暴力を引き起こしたり、人間性を奪ったりしているコンテンツ」と定義している。
名誉毀損防止同盟(ADL)が8月に発行したレポートによると、1億人の米国ユーザーが利用するTikTokには、白人至上主義団体や反ユダヤ主義を推進するコンテンツがあふれているという。人権活動家らは、Facebookなどのソーシャルネットワークに対し、それぞれのサイト上の悪意あるコンテンツを削除するための対策を強化するよう求めている。
TikTokの米国における安全管理を担当するEric Han氏によると、同社は、ヘイトスピーチに対するポリシーを改善し、この問題に対する対策を強化したいと考えているという。同氏は、TikTokによる5つのヘイトスピーチ対策の概要を説明した。ポリシーの改善に向けて専門家の助言を仰いでいるほか、アカウントの禁止や、攻撃的なコンテンツを検索結果に含めないことなどによって、この種のコンテンツに対処しているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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