ミクシィは8月7日、エンターテインメント業界におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を、投資活動を通じて推進するファンド「ミクシィエンターテインメントファンド1号投資事業有限責任組合」について、10月に設立すると発表した。
このファンドは、ライブエンターテインメントの分野でDXを進めるスタートアップ企業などが対象で、ファンドサイズは最大30億円を予定。また同分野に対して、今後このファンドを含め最大100億円規模の投資を予定しているという。
新型コロナウイルスの感染拡大により、スポーツや音楽、演劇などのライブエンターテインメント分野は深刻な打撃を受けており、現在もコロナ禍前と同じように開催することは困難な状況にあると指摘。こうしたなかで、無観客ライブなどネットでの有料配信により収益化を図るなど、テクノロジーを活用した新しい取り組みも行われており、今後さらに、DXによる新たな体験価値の提供が期待されているという。
ミクシィでは「エンタメ×テクノロジーの力で、世界のコミュニケーションを豊かに」を中期経営方針に掲げ、エンターテインメント領域での事業成長に注力。この方針のもと、ファンドは投資活動を通じてさまざまなライブエンターテインメント分野のDXを推進し、投資先との協業などによる同分野での新事業創出を目指すという。
ファンド設立に合わせて、ミクシィはスタートアップ・スタジオ「Studio ENTRE株式会社」に資本参加することも発表。Studio ENTREの支援を受けて新事業を生み出すスタートアップ企業に対しても、本ファンドから投資を行うとともに、ミクシィと投資先スタートアップ企業との協業などによる新事業創出を加速し、さらなる企業価値向上を図るとしている。
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