Intelは米国時間7月23日、2020年第2四半期決算の報告に合わせ、7ナノメートル(nm)プロセスで製造するチップの開発が予定より約6カ月遅れていることを明らかにした。7nmプロセスの歩留まりが目標より約12カ月遅れているためだという。一方で10nm製品については、需要が増加していることから、2020年に「移行を加速する」としている。
「当社は、歩留まりの低下につながる7nmプロセスの欠陥モードを確認した。すでに問題の原因を突き止めており、根本的な障害はないと確信しているが、スケジュールが不確実さを増すのを防ぐため不測事態の対応計画にも投資してきた」と、最高経営責任者(CEO)の Bob Swan氏は説明した。
Moor InsightsのアナリストであるPatrick Moorhead氏は、「7nmの先送りは、これに多くの製品が依存していることから、ポジティブな発表ではない。だが周知のように、Intelは常にバックアップを幾重にも用意しており、10nmを強化して競争力を高めるとの知らせが届くのも確実だろう」と述べた。
QualcommとAppleはすでに7nmチップを開発しており、7nmチップは2018年からデバイスの頭脳になっている。Appleの「A12 Bionic」は同年9月、世界初の量産7nmプロセッサーとして同社製品に搭載された。AMDもすでに7nmチップを発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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