AMD、「Threadripper PRO」を発表--インテルの「Xeon」に対抗

Lori Grunin  (CNET News) 翻訳校正: 編集部2020年07月15日 10時20分

 AMDがついに、ワークステーションクラス(言い換えるならば、セキュリティ重視)のプロセッサーを投入する。同社が米国時間7月14日に発表した「Ryzen Threadripper PRO」は、Intelの「Xeon」に対抗するデスクトッププロセッサーだ。

 AMDのマルチコアプロセッサーファミリー「Threadripper」の「PRO」版であるThreadripper PROは、最大で64コアを搭載し、膨大な容量のメモリーとエンタープライズ水準のセキュリティをサポートするなど、航空宇宙分野の視覚化や、ハリウッドの動画編集やCGIレンダリングなど、大量の機密データを転送するユーザーに必要不可欠な機能を備えている。このCPUはまず、レノボの「ThinkStation P620」に搭載される。

提供:Lenovo
提供:Lenovo

 同CPUは、「Ryzen Threadripper PRO 3945WX」(12コア)、「Ryzen Threadripper PRO 3955WX」(16コア)、 「Ryzen Threadripper PRO 3975WX」(32コア)、「Threadripper PRO 3995WX」(64コア)の4つのモデルで提供される。現時点では、IntelのXeonでそれだけのコア数を達成するには、複数のCPUを使用しなければならない。

Ryzen Threadripper PRO
モデルコア/スレッドブースト/ベースクロックキャッシュTDP
3945WX12/24最大4.3 / 4.070280
3955WX16/32最大4.3 / 3.972280
3975WX32/64最大4.2 / 3.5144280
3995WX64/128最大4.2 / 2.7288280

 すべてのモデルが、PCI Gen4のサポート(128レーン)など、AMDのアーキテクチャーの一部の利点を備える。ハイエンドコンシューマーをターゲットとするThreadripperと比べて、Threadripper PROは、より多くの種類のメモリー(特にRDIMMやLRDIMM)をサポートし、メモリーチャンネルは8チャンネル(Threadripperは4チャンネル)であるため、最大2TBのメモリ容量をサポート可能だ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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