「May 2020 Update」の自動配信を拡大--サービス終了が近づくWindows 10端末を対象へ

Liam Tung (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2020年07月27日 10時47分

 Microsoftは、「Windows 10」の最新版「May 2020 Update」(バージョン2004)を自動配信する対象ユーザーを拡大しようとしている。

 バージョン2004の提供拡大によって、サービスの終了が近づいておりセキュリティ更新を受け取れなくなる旧版のWindows 10を使っている端末にも、機能更新プログラムが自動配信されるようになるだろう。

 同社はアップデートの対象となるバージョンを明記していないが、次にセキュリティ更新プログラムを受け取れなくなるのは「バージョン1809」だ。バージョン1809へのセキュリティ更新プログラムの配信は米国時間5月12日に終了する予定だったが、新型コロナウイルスの世界的な拡大を受けて11月10日に延期となった。

 Microsoftは6月中旬、バージョン2004への更新に適した端末を“インテリジェント”に選択するため、機械学習(ML)モデルの訓練を開始した。

 同社はWindowsのリリースヘルスダッシュボードを更新し、「これまで行ってきた機械学習ベース(MLベース)の訓練の成果を用いて、サービス終了が近づいている端末を対象に、バージョン2004への自動更新を増やしている」と説明した。

 「Windows 10の新しいバージョンをインテリジェントにロールアウトして、円滑なアップデート体験を提供するため、全ての段階を通して機械学習を訓練する取り組みを今後も続けていく」(Microsoft)

 「バージョン1903/1909」を使用している一部のユーザーは、「Windows Update」で「更新プログラムのチェック」を選択することで機能更新プログラムを手動で検索可能になっている。

 Microsoftはこの数カ月間、ディスプレイの不具合、プリンターのバグ、「Storage Spaces」(記憶域スペース)のパーティションおよびファイルの破損、バージョン2004の一般提供開始後に発見された多数のドライバーの非互換性といった問題への対処を余儀なくされてきた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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