Microsoftは米国時間7月8日、職場や学校向けのコラボレーションツール「Teams」について、2020年内に導入予定の新機能の概要を明らかにした。新機能は、チャットやミーティングなどのコラボレーションにまつわる疲労を軽減し、生産性を高めることを目的としている。
新機能の一部はMicrosoftの「Skype」や、「Zoom」「Slack」などの競合サービスでもすでに導入されているが、「Together mode」のように、これまでと異なる新しい機能もある。
Together modeを使えば、参加者を同じ共通の背景で表示できる。参加者が離れていても同じ会議室や教室にいるように感じられるようにするための機能だ。Microsoftは、人工知能(AI)セグメンテーション技術を用いてこの機能を実現している。Microsoftによると、同社の研究者で、仮想現実(VR)のパイオニアとして知られるJaron Lanier氏がこの機能の開発にあたっており、バーチャル会議にまつわる疲労を軽減し、会議をよりリアルに感じられるようにしようとしている。
会議の参加者がホールの観客席に座っているように表示される「auditorium view」(講堂ビュー)を備えたTogether modeは現在、段階的にリリースされており、8月には一般提供される。今後、さらなる種類のビューもTogether modeに追加される予定だ。
新しい「Dynamic view」は、ユーザーがミーティングの表示をより細かくコントロールできる機能だ。Microsoftはこの機能について、AIを用いて「共有コンテンツとビデオへの参加者を動的に最適化」していると説明している。ユーザーは、ほかの参加者の見え方を簡単に調整することが可能で、ラージギャラリービュー(最大49人の参加者を同時に表示できる機能で、8月にリリースされる)や、ユーザーが参加者を小規模なグループに分けられるバーチャルブレークアウトルームを利用できる。
このほか、新しいビデオフィルターや、参加者が絵文字を使ってリアクションできる機能、新しい「Cortana」の機能も追加される予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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