YouTubeは米国時間6月29日、極右活動家のRichard Spencer氏や、米白人至上主義団体クー・クラックス・クラン(KKK)の元最高幹部David Duke氏など、一部の白人至上主義者のチャンネルを停止したことを明らかにした。
他に停止されたのは、ビデオパーソナリティのStefan Molyneux氏や、白人ナショナリズム団体のAmerican Renaissanceなどだ。YouTubeはこの措置について、ヘイトスピーチに関する同プラットフォームのポリシーに繰り返し違反したためにアカウントを削除したと説明している。
YouTubeは2019年、有害コンテンツを取り締まるためにポリシーを厳格化していた。新ポリシーでは、白人至上主義のような過激思想を推進する動画や、ホロコーストやサンディフック小学校銃乱射事件などの実際に起きた出来事を否定する動画を禁止している。同社はこのポリシーの下で、「年齢、ジェンダー、人種、カースト、宗教、性的指向、従軍経験といった属性による差別や隔離、排除を正当化するために、あるグループが優越していると主張する」動画を削除することを規定している。
YouTubeによる今回の発表は、ソーシャルメディア企業が目下、自社プラットフォームにおけるヘイトスピーチへの対応をめぐり抗議を受けていることが背景にある。Unilever、Verizon、Starbucksなど複数の大手企業がこのところ、Facebookやその他のソーシャルメディアサイトへの広告配信をボイコットすると相次いで発表している。Coca-Colaも26日、ソーシャルメディアへの広告を停止すると発表したが、一部の企業と異なりYouTubeも対象に含まれていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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