Natureは6月24日、スマートリモコン「Nature Remo(ネイチャー リモ)」シリーズに、Bluetooth Low Energy(BLE)を搭載した「Nature Remo 3」を追加した。各種センサーの精度を向上し、自動で照明やテレビをオンにするオートメーションの設定ができる。発売は7月中旬~8月上旬で、税込価格は9980円。同日から先行予約を受け付けており、数量限定の特別価格8980円にて提供する。
Nature Remoシリーズは、2017年に販売を開始したスマートリモコン。専用アプリから家電を一括操作できる「Nature Remo」やスマートメーターとの連携のみに対応したエントリーモデル「Nature Remo mini」などを販売している。
Nature Remo 3は、BLE対応に加え、小型軽量を実現。空間になじむ、丸みのあるデザインにするなど、外観を変更したほか、初期設定を簡略化し、使いやすさを重視したという。
本体には、温度・湿度、照度、人感センサーを備え、センサー精度を高めることで部屋に人が入ってきたら自動で照明をつける、温度が28度を超えたら自動で冷房をつける、といったオートメーションでの設定を実現。
新たに、ロビットが提供するめざましカーテン 「mornin' plus (モーニンプラス)」とBLEで連携することにより、オートメーション機能を使ったカーテンの自動開閉や、スマートスピーカーと接続することで、声でのカーテン開閉にも対応する。連携できる機器については、今後も順次追加していく予定だ。
対応する家電は、メーカーや型番・年式などに関係なく、古いエアコンやテレビなどの旧式の家電でも使えるとのこと。「Google Home」や「Amazon Echo」「Apple HomePod」などのスマートスピーカーとも連携ができ、5月からAmazon EchoとNature Remoのセット販売も開始している。
Natureでは、現在のスマートリモコンに加え、スマートメーターと連携し、自宅の電力消費の見える化を実現する「Nature Remo E(ネイチャー リモ イー)シリーズ」も展開しており、エネルギーマネジメント事業にも踏み出している。
同日には、Nature RemoとNature Remo Eシリーズとの連携強化も発表。オートメーション機能を使って、Nature Remo Eシリーズで計測したリアルタイムの電力使用量をトリガーとして、家電の操作ができるようになったという。これにより、「電力使用量が2000Wを超えたタイミングで、エアコンを自動的にオフ」といった制御が可能になる。
Nature 代表取締役の塩出晴海氏は「引き続き家庭における家電のオートメーション化には注力するが、電力分野にもどんどん進出し、将来的にはバーチャルパワープラントを手掛けたい。最近はIoT機器の普及により、家庭に入っている機器に個別にアクセスできるようになった。これを束ねて需要側を制御することで、発電所のような振る舞いをするようなものがバーチャルパワープラント。これを構築したい。すでに2年程、関西電力とともに実証実験も実施している」と今後の展開を描く。
7月には、エネルギーマネジメントデバイスやサービスを開発するための「スマートエナジーラボ」の完成も控える。「次世代の家の暮らしを体験してもらう場にしていきたい」(塩出氏)とした。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス