独DeepLは6月16日、同社が運営するAI翻訳サービス「DeepL」の有料版「DeepL Pro」を日本でも提供開始したと発表した。
同サービスは、ニューラルネットワークを使った翻訳サービスで、精度の高い日本語翻訳ができることで知られている。Pro版は、DeepL翻訳を使って仕事をしたいプロの翻訳者、業務上、早く正確な翻訳を必要とする企業などをユーザーとして想定。これまで、無料版のみ提供してきたが、ようやくPro版が日本でも利用できるようになった。
Proならではの特徴としては、翻訳後に元データをすぐに削除するデータの機密性確保、オンライン翻訳の文字数制限なし、特定ワードを登録して翻訳できるの用語集の上限なしといった特徴に加え、文書ファイルの翻訳(対応数は、Starterが月あたり5、Advancedが20、Ultimateが100)が可能。無料版で扱える文書形式は、Microsoft WordとPowerPointだったのに対し、Pro版ではテキスト形式(.txt)のファイルも翻訳できる。
また、AdvancedとUltimateプランでは、プラグイン機能を使って、SDL Trados Studio、memoQ、Across Language Serverといった主要な翻訳支援ツールでDeepL翻訳を活用できる。さらに、開発者向けに「DeepL API」を提供。新しいアプリやサービスにDeepLの翻訳機能を実装することができる。
プランは、個人向け、チーム向け、開発者向けの3タイプを用意。個人向けとチーム向けには、「Starter」(月額1200円、年間9000円)、「Advanced」(月額3800円、年間3万円)、「Ultimate」(月額7500円、年間6万円)が利用できる。チーム向けの価格は1人あたりのもので、最少ユーザー数は3人からとなっている。なお、StarterとAdvancedでは、30日間無料で試用することも可能だ。
開発者向けは、月額630円の「DeepL API」プランを用意。DeepL REST APIを使って、独自の製品やサービスにDeepL翻訳を組み込める。利用した分だけ課金される従量制(翻訳済みのテキスト100万文字あたり2500円)となっている。
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