VRは、未来の接続環境へと続き、パラレルワールドへの旅を実現する夢のような扉として、何年も前から、目の前の目標として掲げられてきた。それが今や、全く見事としか言いようがないほど十分に成熟し、簡単に使えるようになった。
Oculus Questは、初めて使ったときも素晴らしかったし、今でも素晴らしい。Facebookは2020年あるいは2021年に後継機を予定しているとも言われているし、競合他社からは新機能を備え、おそらく価格も低いVRヘッドセットが次々と登場するかもしれないが、現時点でOculus Questはいまだに圧倒的だ。VRが、さらには拡張現実(AR)が、次に目指すべき新しいモデルでもある。
Oculus Questを、VR界での「Nintendo Switch」のようなゲーム機と考えているのであれば、失望はしないだろう。過去4年間に出たVRのヒット作はOculus Questにも登場し、現時点で最高の体験が味わえる。古い携帯電話レベルのプロセッサーに最適化されていた作品が、どうにかして、きれいに見える。ビジュアルが多少は損なわれるが、ハンドトラッキング、コントローラー、ディスプレイはすべて競合製品の先を行っている。
Oculus Questが、VRとARの行き着くところなのは間違いない。Oculus Questでは現実世界に線を描いてプレイの境界線を決めるシステムが採用されており、それを境にしてVR世界を出たり入ったりできる。また、現実の室内は白黒のビデオパススルーで表される。このどちらも、いまだに魔法のようだ。Oculus Questのコントロールは多彩で、飽きることがない。
Oculusはこの1年間でOculus Questを進化させ、ハンドトラッキングや、PCとの新しい接続方法を追加した。また、必要に応じてPCにケーブル接続しても使えるようにしている。1年という期間で、これほど進化している製品はそう多くない。これほどの成功を可能にしたのは間違いなく、Facebookのハードウェアとソフトウェアに対する取り組みの成果だ。
VRは、筆者がアクティブになる場所でもある。それも、いくつかあるフィットネスゲームのおかげだ。多くの意味で、VRを使ったフィットネスは「Wii」や「Xbox Kinect」でよくプレイしたようなフィットネスゲームの拡張版とも言えるが、周囲のスペースまで使うところが違う。
筆者が好きなゲームや体験を紹介しておこう。たくさんあるので、少しだけ。
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