「Skype for Business」はサービス終了へと向かっているかもしれないが、Microsoftは「Skype」技術を取り入れ、Microsoftの放送局向けソリューション「Skype TX」を「Network Device Interface」(NDI)のサポートと組み合わせて、放送イベントを配信できるようにMicrosoft Teamsを向上させようとしている。
Microsoftによると、Microsoft Teams向けのNDIは、本格的な放送を配信できるよう、「Open Broadcaster Software(OBS)」「Wirecast」「XSplit」「StreamLabs」などで利用できる動画ソースに各参加者の動画を変換するという。
Microsoftは間もなく、新チームの作成時に複数のカスタマイズ可能なテンプレートから選択できる「Templates in Teams」をリリースする。
Templates in Teamsは数カ月以内にリリースされるが、医療や銀行、イベント管理といったさまざまな業界でよく使われるチームの構成に合わせるため、IT管理者がカスタムのテンプレートを作成することも可能だ。
ユーザーは、Microsoftが用意している12のテンプレートから、チーム名や説明、チャンネル名を自分で変更できる。また、Microsoft Teamsの管理者は、独自のテンプレートを作成、または既存のテンプレートを修正して、関連する基幹業務アプリをテンプレートに組み込める。
「Microsoft Power Platform」とプログラミングなしでビジネスアプリケーションを作成できる「Power Apps」ツールも、Microsoft Teamsの機能を補完するのに不可欠な要素となった。ユーザーは間もなく、Power Appsで作成したアプリをワンクリックでMicrosoft Teamsに追加できるようになる。リモートワークのおかげで、Microsoft TeamsでPower Appsを利用する機会は増えてきた。
Microsoft Teamsでチャットボットを作成したり管理したりするのもさらに容易になった。また、「Power Virtual Agents」は、Microsoft Teamsの初回利用時に認証できるシングルサインオン(SSO)をサポートする。
Microsoft Teamsで利用できる「Power Automate」の新しいビジネスプロセスのテンプレートや、「Share to Teams」ボタンを使って「Power BI」のグラフやレポートをMicrosoft Teamsで共有する機能もある。情報を共有するチーム名を入力すれば、Power BIのポータルからこれらのレポートを共有できる。
コラボレーションについては、「Outlook」「Office」で作成する「fluid(流動的)なコンポーネント」(表、グラフ、タスクリストなど)で「Fluid Framework」も強化する。これらコンポーネントのデータは、Officeアプリでホストされるときに更新され、静的ドキュメントと比べてもっとリアルタイムなものになる。
この機能は今後数カ月以内に、まずは「対象指定リリース」から、「Microsoft 365」をエンタープライズライセンスで利用している顧客を対象にプレビュー版が提供される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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