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バーチャルサイクリング「Zwift」を究極に楽しむ--室内トレーニング環境を作ってみた

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 3月ごろから始まった外出自粛の影響で、日課のウォーキングやランニングを控えざるをえなかったり、トレーニングジムに通えなかったりして、身体がなまってしまっている人も多いのではないだろうか。筆者も専ら屋外ランニングで体力維持に励んでいたため、自宅にこもることになって以来、すっかり運動不足になってしまった。体重計に乗るまでもなく、どんどん肉付きが良くなっていくのがわかる。

Wahoo KICKR導入を機にバーチャルサイクリング環境を徹底的に充実させる
Wahoo KICKR導入を機にバーチャルサイクリング環境を徹底的に充実させる

 かといって、このまま太り続けるわけにもいかない。外出自粛がいずれ緩和され、編集部の人と会ったときに「少しふくよかになりましたね(笑)」などと気を使われた言い方をされるのが怖くて仕方がない。どうにかして外出することなく、屋内で効果的に体力維持し、シェイプアップする方法はないものか。そう考えた筆者が、さみしい懐事情を無視して導入に踏み切ったのが、屋内でサイクリングするためのサイクルトレーナー「Wahoo KICKR」。一般的にスマートサイクルトレーナーと呼ばれるものだ。

「Wahoo KICKR」とは

 スマートではない従来型のサイクルトレーナーは、自転車の後輪に取り付けるタイプや、自転車をそのまま乗せて使ういわゆる3本ローラーと呼ばれる本格的なタイプなど、いくつか種類がある。しかし、多くがどれも機械的に、手動で負荷(回転の重さ)を変えてひたすらストイックにペダルをこぐだけの純粋なトレーニング機器だ。

 一方、KICKRのようなスマートなサイクルトレーナーは、負荷を自動で変化させることができ、連動するコンピューターソフトと組み合わせて使うことでリアルな乗車感覚を得られるのが特徴となっている。連動するソフトはいくつか存在するが、最も有名なものの1つが「Zwift」だ。3Dの仮想空間が画面上に再現され、その仮想空間で表示されているコースの傾斜などに合わせてKICKRの負荷が変化する。まさしくバーチャルサイクリングで、つらいトレーニングもレースゲーム感覚で楽しめるようになるのだ。

Wahooのスマートサイクルトレーナーの上位機種「KICKR」
Wahooのスマートサイクルトレーナーの上位機種「KICKR」
バーチャルサイクリングソフト「Zwift」
バーチャルサイクリングソフト「Zwift」
KICKRや心拍センサーなどと連動することで仮想空間を走り回ることができる
KICKRや心拍センサーなどと連動することで仮想空間を走り回ることができる

 世界中のリアル自転車レースが相次いで中止を余儀なくされるなか、こうしたバーチャルサイクリングにも注目が集まっている。Zwiftには世界中のユーザーとオンラインでつながり、同じコースをみんなで一斉に走ることができる仕組みもある。自転車のプロ選手らが参加するZwiftを用いたバーチャルレースも最近ではたびたび開催され、その模様が放送・配信されている。いわばeスポーツなのだが、コントローラーを手で操ってプレーするゲームとは違って、全身を使って実際の自転車に近い形でプレーするものだけに、そのレース内容や結果にもリアリティがある。

 ちなみに、従来型のサイクルトレーナーでもZwiftをプレーできないことはない。けれど、その場合は正確に連動させる手段がないため、実際のペダルを踏む力などがZwiftに正しく反映されないという制約がある。効果的な運動を目指すためにも、やはりKICKRのようなスマートサイクルトレーナーが不可欠なのだ。

ペダルを回す力をいかに高めるかがZwiftの肝。スマートサイクルトレーナーなら正確にデータに反映される
ペダルを回す力をいかに高めるかがZwiftの肝。スマートサイクルトレーナーなら正確にデータに反映される

 ただ、みなさん考えることは同じなのかもしれない。5月現在、KICKRをはじめとするスマートサイクルトレーナーは品薄気味で、買いたくてもすぐには買えない状況が続いている。気になっている人は在庫を見付けたら即確保した方がよさそうだ。

バーチャルサイクリングを始める前に必要なもの

 筆者がKICKRを購入したのは4月上旬。すぐさま自宅の仕事部屋にKICKRを設置し、スムーズにバーチャルサイクリングを始めることができた。が、もし初めてKICKRなどのスマートサイクルトレーナーを導入しようとするなら、場合によってはかなりハードルが高くなるかもしれない。

KICKRさえあればすぐに始められる……わけではない
KICKRさえあればすぐに始められる……わけではない

 実を言うと、筆者は以前から別の企画で何度かメーカーから同じ製品をお借りして試していたこともあり、自宅での受け入れ体制が十分に整っていた。バーチャルサイクリングを始めるにあたっては「KICKRだけあればいい」というわけではなく、たとえば最低限プレーできる環境にしようと思うと以下のものを用意しなければならないのだ。

  • スマートサイクルトレーナー(KICKRなど)
  • 室内に持ち込める自転車(ロードバイク)と設置可能なスペース
  • スマートフォンかiPad、Apple TVもしくはパソコン(とモニター)

 KICKRは実売価格が15~16万円するし、自転車はピンキリとはいえトレーニング用として過不足ない性能をもっているものを想定すると、数万円以上のレベルになるだろうか。AndroidスマートフォンやiPhone、iPad、それにApple TVでもZwiftは動作するので、このあたりはとりあえず所有しているものを使えばコストを抑えられるけれど、理想的にはグラフィック性能の高いPCと組み合わせたほうが楽しめる。

当然ながら自転車は不可欠。11速対応のロードバイクがおすすめだ
当然ながら自転車は不可欠。11速対応のロードバイクがおすすめだ
グラフィック性能の高いパソコンでZwiftを動かすと、それだけでやる気につながる
グラフィック性能の高いPCでZwiftを動かすと、それだけでやる気につながる

 さらに、このほかに以下のようなものがあるとよりZwiftで快適に、かつ効果的にトレーニング可能だ。

  • サーキュレーター、エアコン
  • Bluetooth接続可能な心拍センサー
  • 自転車用のレーサーパンツやビンディングシューズ・ペダルなどの装備

 屋外で自転車に乗っている分には気づきにくいが、サイクリングはかなり汗をかく運動だ。風のない屋内で自転車をこぐと、びっくりするほど汗が吹き出てくる。Zwiftのプレー中は(特にこれからの夏の時期は)サーキュレーターやエアコンをフル稼働させないと熱中症になってしまう恐れもあるので、Zwiftをプレーする場所の冷房設備はほとんど必須に近い。

サーキュレーターはほとんど必須。室内は実走行と違って風がないため、熱中症になりやすい
サーキュレーターはほとんど必須。室内は実走行と違って風がないため、熱中症になりやすい

 また、体重が気になるなら消費カロリーは記録しておきたいので、それに必要な心拍センサーも用意したい。長時間自転車に乗ってトレーニングすることも考えれば、クッション性の高い自転車用のレーサーパンツもほしい。あとはペダルに靴裏を固定できるようにするビンディングペダルとビンディングシューズも、自分の本来のパフォーマンスを発揮するためには必要だ。このあたりは以前からロードバイクに乗っていた人なら所有していることが多いだろうから、そのまま流用してもいい。

腕や脚に巻くタイプの心拍センサー。Bluetooth接続などに対応する
腕や脚に巻くタイプの心拍センサー。Bluetooth接続などに対応する
汗が落ちてもいいようにマットを敷きたいのと、前輪を乗せる台もできればほしい
汗が落ちてもいいようにマットを敷きたいのと、前輪を乗せる台もできればほしい
パソコンでZwiftを動かしつつ、スマートフォン用のコンパニオンアプリを使って手元でマップや状況の把握もできるようにしておくと便利
パソコンでZwiftを動かしつつ、スマートフォン用のコンパニオンアプリを使って手元でマップや状況の把握もできるようにしておくと便利

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