ヤマハは5月18日、リモート応援システム「Remote Cheerer powered by SoundUD」の実証実験を5月13日にエコパスタジアムで実施したと発表した。自宅でテレビやネット中継を見ながらスタジアムに声援を届けられる。
実証実験は、ジュビロ磐田と清水エスパルスの協力を得て実現したもの。スマートフォンアプリなどからボタンをタップしたり声を吹き込んだりするだけで、現場に声援を届けられるリモート応援システムで、会場各所に設置されたスピーカーから声援が届く。どのスピーカーから音を出すかも選択でき、自宅にいながら応援するクラブのゴール裏より歓声を送るなど、観客席にいるかのような感覚で楽しめる。
実験は、無観客試合を想定して実施。合計58台のスピーカーをスタジアム各所に設置し、ジュビロ磐田、清水エスパルスの両社オフィスなどから、スマートフォンを経由して、歓声や拍手、ブーイングなどの声援を送ったほか、特定の応援団のみがタップ操作でチャント(応援歌)を流せるようにし、それにあわせて参加者全員が手拍子を送ったりすることでシステムの有用性を検証したという。
5万人収容の大規模スタジアムでも十分な臨場感が得られたほか、既存の設備やアナウンスとも調和が図れること、クラブごとに送音ゾーンを分けることで観客動員時に近い雰囲気作りが行えることなどが確認できたとしている。
ヤマハでは、このシステムの開発、普及を進めることで、通常時のみならず、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、無観客試合などが実施される現在の状況下でも、安心、安全にスポーツ観戦を楽しめる環境づくりを推進していきたいとしている。
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