Microsoft共同創設者のBill Gates氏が、新型コロナウイルスの感染状況を把握するために家庭用検査キットを配布する取り組みに資金提供することになった。このプログラムでは、無症状の人を含む多くの人々から同ウイルスの鼻腔検体を広く収集する計画で、Gates氏はSCAN(Seattle Coronavirus Assessment Network)と連携して、シアトルの各家庭にこの検査キットを配布していく。
「SCANのこの監視プログラムの目的は、すべての人々を検査することや、医療に代わることではない」と、Gates氏は米国時間5月12日付けのブログ記事のなかで述べている。同氏の説明によると、同プログラムは「ウイルスの感染状況と動きに関する知見を得たいと考える保健当局にとって重要な手段となる可能性がある」ものという。
同プログラムでは家庭での検査結果を、年齢、性別、人種、ZIPコード、基礎疾患とともに収集。集まったデータは研究者らによって、COVID-19の感染状況を追跡し、危険な状態にあるコミュニティーを特定するために使われるとGates氏は記している。
Gates氏によると、同プログラムでは既に1日あたり300人の検査を実施しており、また米国時間5月13日からはSCANのウェブサイトにおいて、検査キット送付希望者の申し込みを受け付けるという。
ビル&メリンダ・ゲイツ財団は、COVID-19に対する世界的な取り組みに3億ドル(約321億円)を寄付している。Gates氏は4月、同財団は新型コロナウイルスのパンデミックに「全神経を集中」させていると語っていた。13日の時点で、世界で確認されている感染者数は430万人弱、死者数は29万3000人で、米国の感染者数は130万人以上、死者数は8万2000人以上となっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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