リノべるは5月11日、KAKUCHOとともに、ARを活用したリノベーション買取再販事業者向けプラットフォームサービス「ARリノベ(仮称)」をプレ始動すると発表した。
リノべるは、リノベーション・プラットフォーム事業を全国で展開。一方のKAKUCHOは、AR(拡張現実)コンテンツの開発事業を展開している。
リノべるによると、通常リノベーション済み物件は、全てが完成した状態で販売するため、顧客はその内装が好みではなかった場合、購入を見送るか、消極的に受け入れるか、リフォームなどをして自分好みに変える必要があるという。
ARリノベ(仮称)では、キッチン、洗面化粧台、アクセント壁、建具などを未設置の半完成状態で物件を提供。内覧時に顧客がARを使い、未完成の部材をリアルな空間に配置して、完成イメージを確認しながら、購入の意志決定を行うことができる。
選べる仕様は、キッチン8種、レンジフード3色、洗面化粧台4種、間仕切り壁(扉・室内窓)9種、アクセント壁4種となる。リノべるで人気の部材が用意され、物件ごとに部材を変更して特色を出すことも可能。ウェブ上で選んだ仕様の追加コストや、トータルコストの確認も可能だ。
物件の引き渡しは、仕様の確定後、売買契約と工事期間を経て、トータルで1~1カ月半程度となり、販売会社に対しては、リノベるが販売方法のレクチャーを実施する。当初の提供可能エリアは首都圏、名古屋、大阪、兵庫エリア限定とし、2021年度以降の全国展開を目指す。
第1号物件は、リアルの協力により、名古屋市営地下鉄八事駅最寄のマンション内に完成。6月より、本サービスのパートナー企業となる買取再販事業者向け説明会も実施予定だ。
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