新型コロナウイルスの影響で、「Zoom」などのアプリを使ったビデオ会議が主流になってきた。人々は仕事のミーティングや、家族や友人とのビデオ通話をより楽しいものにしようと、面白いバーチャル背景や、顔を加工するフィルターを利用している。そして、ビデオ会議のさらなるトレンドが現れつつある。それは、農場にいる動物を会議に呼ぶというものだ。
米ノースカロライナ州の農場Peace N Peas Farmが運営するウェブデザインスタジオPeace N Peas Web Solutionsは、ロバの「マンボー」を10分間50ドル(約5400円)でビデオ会議に出席させるサービスを提供している。馬の「エディー」やアヒル、ニワトリも対象だ。次のビデオ会議のために動物を予約するには、ウェブサイトのカレンダーから日付を選択して必要事項を記入し、クレジットカードかPayPalで決済すればいい。
同農場のFrancie Dunlap氏は米CNETの取材に対し、「これまでのところ、皆さんは会議を楽しんでくれている。どうせまた退屈な会議だろうと思って参加したら、愉快な馬やロバがいてビックリするというわけだ」と語ってくれた。
同氏によると、この農場ではシリコンバレーにある農場Sweet Farmからアイデアを得たという。Sweet Farmはラマやヤギなどを100ドル(約1万800円)でビデオ会議に呼べるサービス「Goat 2 Meeting」を提供している。Peace N Peasでは、学校のオンライン教室にロバが呼ばれることも期待しているという。
ただしZoomを利用する場合、感染拡大を受けて急速に普及したことで注目されるようになったセキュリティの問題も考慮する必要がある。セキュリティ専門家らはZoomのプライバシーリスクや脆弱性、さらには「Zoom爆撃」(招待されていない人が乱入して会議を妨害すること)について懸念を示している。ニューヨーク市の教育当局は最近、教師らに対し、セキュリティの問題が解消するまでZoomの利用をやめるよう指示している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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