Netflixは、2020年度第1四半期(1〜3月期)の加入者数が予想の2倍以上になったことを明らかにした。これは大幅な増加で、新型コロナウイルスのパンデミックが続く中、サブスクリプション型ストリーミング動画の今後の動向を示す材料とみなす人は多いだろう。
Netflixは米国時間4月21日に発表した第1四半期決算報告の中で、有料会員数が1577万人増加して合計1億8286万人になったと発表した。
この数字は、1月時点でNetflixが示した、新規会員数が700万人になるとの予測を大きく上回っている。Thomson Reutersによると、アナリストらが予想した新規会員数は平均で750万人だった。
Netflixの最新の数字は、世界中の人々が自宅待機を余儀なくされる中、ストリーミング動画が活況を呈する数少ない分野の1つになったことを示すものだ。呼吸器疾患のCOVID-19を引き起こす新型コロナウイルスは、医療制度を圧迫し、隔離命令や外出禁止令を発動させ、多くの業界を活動停止に追い込んだ。娯楽産業も例外ではない。映画館は休館し、多額の予算を投じた映画の公開は2021年に延期されている。スポーツ、コンサート、劇場がいつ再開できるかは誰にも分からない。映画やテレビ番組の新規製作は当面保留になっている。
Netflixは、自宅から出られずエンターテインメントに飢えている人々へ新たなコンテンツを提供し続ける上で、理想的な位置につけている。
Netflixにとって地域別で最大の市場である米国とカナダでは、ストリーミング利用者が230万人増え、合計7000万人近くになった。欧州、中東、アフリカでは、新規会員が696万人増え、合計5873万人に達した。中南米では、新規会員が290万人増えて3432万人になった。アジア太平洋地域では、新規会員が360万人増えて1984万人になった。
全体として、Netflixは利益が7億907万ドル(1株あたり1.57ドル)だったと報告した。前年同期の利益は3億4405万ドル(1株あたり76セント)だった。売上高は前年同期比28%増の57億6769万ドルだった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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