クックパッド、100戸以上のマンションに生鮮宅配ボックスを無償提供

 クックパッドは4月21日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染防止対策として、生鮮食品EC「クックパッドマート」の商品受け取り場所である生鮮宅配ボックス「マートステーション」を、対象地域の総戸数100戸以上のマンションへ無償で提供すると発表した。

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 あわせて、導入を検討する管理組合・管理会社向けのオンライン導入説明会も開始する。

 同社によると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止のため飲食店の休業などが続いており、家で食事をする機会が増えていることから、スーパーマーケットなど食料品店が混雑。一部商品の在庫不足が生じたり、入場規制を行う店舗なども出てきたりしているという。

 また、混雑を避けて買い物したいという人が増えており、ネットスーパーや宅配サービスに関しても「買いだめ」注文が殺到。スムーズな利用ができない状況が続いている。

 同社が運営するクックパッドマートは、事前にアプリで注文しておいた生鮮食品が、マンション共用部や小売店舗などに設置されたマートステーションで受け取れる。

 混雑を避けて買い物をしたいというニーズの高まりと共に、マンションなどの共用部へのマートステーション導入の問い合わせが増加。同社では、1人でも多くの人に無理のない買い物をしてもらうため、総戸数100戸以上のマンションすべてにマートステーションを無償提供することを決定した。

 これまでの導入実績に基づき、総戸数に応じた最適な冷蔵庫の設置台数を提案する。総戸数200戸以上の場合は居住者専用のマートステーションにすることが可能であるほか、総戸数100戸以上200戸未満のマンションに関しては、エントランスや駐車場・駐輪場など、近隣利用者への宅配サービス拠点として利用できるオープンなスペースに設置することで、無償で導入が可能となる。

 同サービスでは、生産者の販売する新鮮な食材を1品から送料無料で購入可能。受け取り当日朝8時までに注文すれば、その日の夕方以降に商品を受け取れる。

 なお、マートステーションは家庭用冷蔵庫と同等サイズの冷蔵庫型の宅配ボックス。設置に伴う工事や施工などは必要なく、電源タップのある屋内であれば、どこでも設置可能だという。

 セキュリティ面では、居住者専用のセキュリティコードの発行により、居住者のみが利用できる状態に設定可能。さらには、利用時のQRコードでの解錠システムにより、利用者以外が商品に触れないように運用することもできる。

 マートステーション対象地域は、東京都:23区・三鷹市・狛江市・武蔵野市・調布市・西東京市・小金井市・府中市・町田市。神奈川県:川崎市・横浜市・大和市・座間市。埼玉県:和光市・朝霞市・新座市。

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