新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による都市封鎖でビデオ会議ツール「Microsoft Teams」の使用が世界中で爆発的に増加していることを受けて、Microsoftは要望の多かったいくつかの機能を提供開始することを決定した。リモートワーカーや学校がより効果的にビデオ通話できるように支援することが狙いだ。
Microsoftは、画面上に5人以上の参加者の映像を表示できるようにしてほしいというMicrosoft Teamsユーザーの要望を受けて、上限を9人に引き上げることを約束した。
Microsoft Teamsのエンジニアが「User Voice」(ユーザーの声)フォーラムで、ビデオ通話で最大9人の参加者の映像を表示するためのアップデートを4月中に提供開始すると投稿した。表示可能な参加者の数を増やしてほしいという要望については、これまでに4万人以上が支持を表明している。
We heard you! We're increasing the number of participants who can be viewed simultaneously on the #MicrosoftTeams meeting stage to 9. Rolling out soon. pic.twitter.com/LsRbsqHzkq
— Microsoft Teams (@MicrosoftTeams) April 13, 2020
Teamsのエンジニアグループは、上限をさらに拡大する作業にも取り組んでいるという。ただし、何人を表示可能にするか、また10人以上の表示に対応する時期については言及していない。
最大9人の顔を同時に表示できる機能によって、Microsoft Teamsはビデオ会議の競合である「Zoom」に少し近づくだろう(Zoomでは、49人のユーザーを同時に表示可能)。同様に企業で人気の高い「Cisco Webex」では、最大25人の参加者を表示できる。
Microsoftは、マルチウィンドウチャットのサポートも4月中に提供する予定だ。
同社は、Teamsのビデオ通話の数が3月に1000%以上増加したことを先週発表した。新型コロナウイルスによる外出制限の下で、労働者や学校がリモートワークを開始したため、ビデオ通話が大幅に増加したという。
MicrosoftによるTeamsのビデオ使用傾向の分析によると、ノルウェーとオランダがビデオを最も利用しており、60%の通話でビデオが使われているという。米国では、38%のTeams通話でビデオを使われている。
同社はさらに、大規模な組織の中で連絡を取りたい相手を見つけやすくするためのタグ機能を追加したことも明らかにした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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