Amazonは、新型コロナウイルスの感染が拡大する中で倉庫の労働条件を公に批判した2人の技術者を解雇した。ユーザーエクスペリエンスデザイナーとして働いていたEmily CunninghamさんとMaren Costaさんは、ともにAmazonの従業員で構成される気候変動擁護グループ「Amazon Employees for Climate Justice」の活動的なメンバーで、倉庫で働く従業員の保護が不十分であると訴えて、倉庫従業員に対する寄付を募り、500ドル(約5万4000円)を上限に集まった寄付金と同額を自らも寄付するとしていた。
Amazonは2020年に入り、同社のポリシーに違反しているとして2人に警告を与えていた。同社は米CNET宛ての電子メールによる声明で、2人の解雇を認めた。「雇用主の労働条件を批判するすべての従業員の権利を支持するが、今回のケースは、いずれの社内ポリシーに照らし合わせても全面的な免責を与えることはできない」「社内ポリシーに繰り返し違反したため、これらの従業員を解雇した」と、Amazonの広報担当者は述べた。
同社は米国時間4月14日、ミネソタ州の倉庫に勤務し、従業員デモの組織に関与したBashir Mohamedさんも解雇したことを認めた。Mohamedさんの解雇については、BuzzFeedが先に報じていた。
Amazonの広報を担当するKristen Kish氏は声明で、同社は従業員の抗議する権利を尊重し、認めるが、健康と安全性の問題を考慮する必要があると述べた。「この個人は、不適切な言動と、ソーシャルディスタンシングのガイドラインに対する違反があり、度重なる懲戒処分を受けた結果として解雇された」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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