Appleが米国時間4月14日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止に取り組む世界各地の政府や保健当局に対して知見を提供するために、「マップ」のナビゲーションデータを利用可能にしたことを明らかにした(日本語プレスリリース)。
「ユーザーのプライバシーを守りつつ、Appleマップから集まったナビゲーションデータを共有することにより、人々のそれぞれのコミュニティー内での動きを公衆衛生当局が把握できるように支援し、COVID-19の感染拡大を阻止するための貴重な知見を提供する」と、Appleの最高経営責任者(CEO)を務めるTim Cook氏はツイートしている。
While protecting your privacy, we are sharing aggregated mobility data from Apple Maps to help public health authorities learn how people travel in their communities and to provide valuable insights to stop the spread of COVID-19. Stay safe and healthy! https://t.co/Nok77HKIXN
— Tim Cook (@tim_cook) April 14, 2020
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、このモビリティ報告ツールは、Appleマップから収集された集計データを使用して、自動車、公共交通機関、徒歩による人々の移動量の変化を表示する。同社によると、このデータは「Appleマップで経路が検索された回数を数える」ことによって生成されたものだという。
モビリティレポートのウェブページでは、現時点で63の国と都市についてのデータが公開されている。Appleではこの情報を一定期間に限って利用可能にする予定。またユーザーのプライバシー保護に関して、各ユーザーの移動先に関する履歴は保存されず、Appleマップに送信されたデータには「ランダムかつ一時的な識別子」が付与されると、同社は説明している。
COVID-19は新型コロナウイルスによって発症する呼吸器疾患で、世界保健機関(WHO)は3月11日に同ウイルスの感染拡大をパンデミックと宣言。4月14日時点で全世界の感染者数は190万人を超え、米国の感染者数は58万4000人を突破している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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