世界PC出荷にCOVID-19の影、在宅勤務で需要急増するも、供給が間に合わず8%減

 Canalysは、2020年第1四半期の世界PC市場に関する調査結果を発表した。出荷台数は5368万2千台で、在宅勤務や外出禁止の影響でPC需要が急増しているにもかかわらず、前年の5834万6千台から8.0%減少してしまった。

出荷台数の推移(出典:Canalys)
出荷台数の推移(出典:Canalys)

 需要が増えた理由として、Canalysは新型コロナウイルスによる感染症(COVID-19)防止策の一環として実施されている在宅勤務や外出自粛で、企業や家庭が新たなPCを入手する必要が生じたため、と指摘する。その一方、COVID-19はPCの製造や輸送といった業務にも悪影響を及ぼし、結果的に出荷台数が減ったという。

 2020年第1四半期における出荷台数の上位5ベンダーなどは以下のとおり。括弧内は、いずれも前年同期の数値と前年同期比。

●1位:Lenovo

  • 出荷台数:1283万台(1342万1千台、-4.4%)
  • 市場シェア:23.9%(23.0%)

●2位:HP

  • 出荷台数:1170万1千台(1358万台、-13.8%)
  • 市場シェア:21.8%(21.8%)

●3位:Dell

  • 出荷台数:1049万6千台(1038万3千台、+1.1%)
  • 市場シェア:19.6%(17.8%)

●4位:Apple

  • 出荷台数:321万9千台(407万2千台、-21.0%)
  • 市場シェア:6.0%(7.0%)

●5位:Acer

  • 出荷台数:312万5千台(357万4千台、-12.6%)
  • 市場シェア:5.8%(6.1%)

●その他:

  • 出荷台数:1231万1千台(1331万6千台、-7.5%)
  • 市場シェア:22.9%(22.8%)

●合計:

  • 出荷台数:5368万2千台(5834万6千台、-8.0%)
第1四半期の出荷台数(出典:Canalysの公表データをグラフ化)
第1四半期の出荷台数(出典:Canalysの公表データをグラフ化)
第1四半期の出荷台数ベース市場シェア(出典:Canalysの公表データをグラフ化)
第1四半期の出荷台数ベース市場シェア(出典:Canalysの公表データをグラフ化)

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