スマートスピーカーの世界的なブームは継続中で、2019年第3四半期の出荷台数は2860万台となり、前年同期比で45%増加したと、米国時間11月13日付のレポートでCanalysが伝えた。メーカーの中で最も出荷台数が多いのはAmazonで、前年同期比で66%増となる1040万台の「Echo」デバイスを出荷した。しかしその一方で、Googleのスマートスピーカーの出荷数は40%減少し、第3四半期は350万台にとどまった。
また、中国の大手テクノロジー系企業によるスマートスピーカーも、販売数が増加している。阿里巴巴集団(アリババグループ)は前年同期比78%増の390万台、百度(バイドゥ)は同290%増の370万台、小米科技(シャオミ)は同78%増の340万台を出荷したと、今回のレポートでは伝えている。
Canalysの上級アナリストを務めるJason Low氏は、Amazonの出荷数が増加した理由について、Echoのアップグレードプログラムと「プライムデー」セールによるものと分析している。一方、アリババはStarbucks、Budweiser、Oreoなどの小売ブランドとのコラボレーションにより「天猫精霊(Tmall Genie)」の販売数を押し上げた。また、Googleは音楽配信サービスのSpotifyとの連携により、「Home」および「Nest」シリーズの各デバイスの販売促進に取り組んでいると、Low氏は解説した。
Amazonが同社の音声アシスタント「Alexa」を採用したEchoシリーズのスマートスピーカーを最初に発売したのは、2014年のことだ。最近では2019年9月に新モデルを発表し、ハイエンドモデルの「Amazon Echo Studio」をラインナップに加えた。この最新モデルは「Dolby Atmos」技術を採用しているほか、一部の「Fire TV」との接続が可能で、米国では199.99ドル(日本での販売価格は税込2万4980円)で12月に発売予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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