Microsoftは、インターネットの接続不具合を引き起こす「Windows 10」のバグを修正するため、緊急アップデートをリリースした。このバグが原因で、ユーザーや一部の「Office 365」環境がクラウドにアクセスできない問題が発生していた。
同社は米国時間3月26日、このバグの存在を認めた。このバグは、特に仮想プライベートネットワーク(VPN)で、プロキシーを使用する全てのバージョンのWindows 10に影響を及ぼした。
Microsoftは先週、このバグを深刻な問題とみなしているようで、4月上旬にパッチを提供できるはずだと述べた。しかし、同社はその予定よりも早く約束を果たし、アップデートをリリースした。ユーザーは「Microsoft Update Catalog」から手動でインストールできる。
このパッチは、「Windows Update」経由で全てのユーザーに自動的に配信されるわけではない。Microsoftによると、影響を受けていないユーザーがこのパッチをインストールする必要はないという。
Microsoftは「Windows」メッセージセンターで、「特に仮想プライベートネットワーク(VPN)で、プロキシーを使用するデバイスにおいて、『接続がありません』または『制限付きインターネットアクセス』といったメッセージが表示される既知の問題に対処するため、任意の定例外アップデートをMicrosoft Update Catalogで公開した」と述べた。
「この問題の影響を受けている場合にのみ、この任意のアップデートをインストールすることをお薦めする」(同)
Windows 10のバージョン1709~バージョン1909を対象にアップデートが公開されている。
このバグは、会社のアプリケーションの設定によっては、リモートワーカーの生産性を著しく低下させるおそれがあった。
「WinHTTP」や「WinInet」を利用してインターネット接続しているアプリケーションでも、接続に不具合が生じる可能性がある、とMicrosoftは警告していた。そうしたアプリケーションには、「Microsoft Teams」や「Microsoft Office」、Office365、「Outlook」「Internet Explorer 11」、一部バージョンの「Microsoft Edge」などがあった。
このバグは、2月27日以降の累積的な更新プログラムがインストールされたWindows 10デバイスに影響を及ぼした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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