新「MacBook Air」レビュー、進化したキーボードと価格設定はいかに - (page 2)

Dan Ackerman (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2020年04月01日 07時30分

キーボードの進化

 筆者が新型MacBook Airの実機を試す機会を得た今、キーボードは大きなセールスポイントとして確かに際立っている。キーは目に見えて高くなり、存在感がある。タイピングのときには、しっかりした重みがあり、これまでのモデルと違ってキーをちゃんと打てているのか疑問に思うこともない。新旧のMacBook Airを比べてみると、これがいかに大きい変化か、言い表しようがないほどだ。

バラフライキーボード(写真左)とMagic Keyboard
バラフライキーボード(写真左)とMagic Keyboard
提供:Dan Ackerman/CNET

 この変化は起こるべき時期に来ていた。Appleは、誰もが予想したよりはるかに長くバタフライキーボードを使い続け、行き詰まっていた。超薄型のこのスタイルは、かつての名機、2015年モデルの12インチ「MacBook」で採用された(筆者が最後まで擁護した、誤解の多いクラシックモデルだ)。しかし、バタフライキーボードはMacBook AirとMacBook Proの製品ラインにまで入り込み、多くの人がこのキーボードを嫌うことになった。

 その後、バタフライキーボードは何回か小さなアップデートを経ているが、一向にすべてのユーザーを満足させることはできなかった(キーが詰まるなどの不具合が定評になった)。キーボード非難の声は率直に言って行きすぎていたにもせよ、だ。

 そんな折、2019年後半に登場したのが、16インチMacBook Proだった。これは15インチMacBook Proを置き換えただけでなく、バタフライキーボードをやめ、同じようにフラットなデザインだが内部のメカニズムはもっと緻密なキーボードに移行した。このとき、筆者は次のように書いている。「16インチMacBook Proに新たに採用されたMagic Keyboardで1日タイピングしただけでも、これまでのバタフライキーボードは悲惨だったと、後付け設定のように今さらながら認めることができる。軽々しく称賛の言葉を使わない筆者から見ても、そのくらい、新しいキーボードはとにかく快適なのだ。言い方を変えるなら、今朝早くから16インチMacBook Proでこのレビュー記事を書きながら最初に思ったのは、『この4年間、一体なぜこのキーボードがなかったのか』ということだった」

 そしてついに、それと同じ新しいキーボードがMacBook Airにも採用された。スクリーンベゼルをさらに小さくして、スクリーンを無理矢理14インチにしたりはしなかったが、それはそれで見ものだったかもしれない。おそらく、それは13インチMacBook Proのアップグレードで見ることになるのだろう。

ストレージは2倍、ただしRAMは現状維持

 手頃な価格のノートブックでも、手頃とは言い難いMacBook Airでも、購入をためらう理由のひとつが、ストレージドライブの容量の小ささだ。MacBook Airは、2018年モデルになってもSSDが128GBどまりだった。OSの容量に加えて、ゲームとか、「Photoshop」や「Illustrator」などのアプリケーションをインストールし、最近すっかり高解像度になった写真や動画まで保存することを考えれば、十分とは言えない。

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