若年層がメインユーザーのスマートフォンアンケートアプリを運営するテスティーと、CNET Japanが共同で現代の若者たちの実態に迫る同連載。
第17回目は中学生・高校生の男女1203名(中学生男女300名ずつ、高校生男女300名ずつ)を対象に、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて施行された全国の小中高一斉休校の要請に対して、同ニュースに関する情報収集方法と、家庭での学習方法にフォーカスしたアンケートを実施した。対象期間は3月9日〜12日。
まず、今回の新型コロナウイルスに関する情報の入手方法を尋ねた。中高生男女ともに最も多かったのは「TV(テレビ)」、次いで「スマートフォン(ニュース)」「スマートフォン(SNS)」となった。
家族や学校からの連絡も3割程度の中高生が情報入手先として挙げたものの、休校で自宅にいる時間が長いこともあり、TVとインターネットからの情報がより影響を与えていることが伺える結果となった。
次に、スマートフォン保有者を対象に「スマートフォン以外に自宅で使えるインターネット環境」を尋ねた。中高生の男女ともに最も多かったのは「家族共用のパソコン」となり中学生男女の37.3%、高校生男女の42.6%となった。自分専用のパソコン・タブレットを持っていると回答した人はいずれも男性の割合が高い傾向が見られた。また、「スマートフォンのみ」と回答した人は中学生で1割、最も多かったのは高校生女子で20.5%となった。
続いて、「学校が休校の期間、どのように学習を行いますか?」と尋ねた。各性年代で多く見られたのは「学校から指定された方法」、次いで「自分で考えた方法」となった。「家族と相談した方法」と回答した人は1割に満たない結果となった。
そこで、実際に休校が始まった最初の週(3月2〜6日の間)はどのように勉強に取り組んだかを尋ねた。挙がった自由回答から一部抜粋する。
学校や塾から与えられた課題・宿題をこなしたという意見が多くみられた。中には、自己学習の補助として動画を使ったという意見や参考書や教科書などを利用したという意見が挙がった。
次に、今回の外出制限などを受けて不安に感じていることを尋ねた。
学年が上がる、あるいは進学するにあたって休校となった分の学習に対する不安や、感染拡大のニュースを受けて収束に関する目処が経っていない点など不安であるという声が多数挙がった。また自分や身近な人がかかっていないかどうか、それを判断できない点にも不安を感じている様子が伺えた。
最後に、今回の感染拡大防止策として打ち出された不要不急の外出を控えるなどの制限がなくなったらやりたいことを尋ねた。
中止になってしまった式典や計画していた旅行、感染拡大防止のため閉園しているテーマパークなどに行きたいという声や、ライブやイベントなども実際に観に行きたいという声が挙がった。
今回の一斉休校は、年度が変わるタイミングということもあり成績や進学に対して不安を感じている中高生が多く見られた。インターネット上で学習動画の無償公開やテキスト配布なども行われている。休校期間中の学習方法では「家族と相談して決める」と回答した学生が1割に満たない結果となったが、各家庭において情報を共有し学習方法や新年度に向けた準備を行ってほしい。
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