若年層がメインユーザーのスマートフォンアンケートアプリを運営するテスティーと、CNET Japanが共同で現代の若者たちの実態に迫る同連載。第16回目は10〜30代の男女1371名(10代:431名、20代:475名、30代:465名)を対象に「個人情報に関する調査」を実施した。アンケート実施日は7月17日。
まず、アカウントを保有しているSNSを調査した。全年代において約9割がLINEを保有していることがわかった。最も保有率が低い30代男性でも82.3%と8割を超えており、10代女性においてはほぼ100%が保有している。Twitter、YouTubeは若年層、Instgramは全年代において女性の保有率が高く、Facebookは10代の保有率が2割を下回る結果となった。
次に、SNSやサービスに登録する際のパスワード・IDの管理状況について尋ねた。「パスワードやIDを管理している」と回答したのは10代男女で77.7%、20代男女で71.2%、30代男女で69.9%となり、管理していない人は全体でおよそ3割となった。
そこで、管理していると回答した人を対象に管理方法を尋ねた。最も多かった回答は全年代で「スマートフォンメモ」、次いで「紙、メモ用紙」となった。
「その他」と回答した人からは
といった回答が挙がった。
続いて、パスワード・IDの設定について調査した。自分でパスワード・IDを設定できる場合、どのように設定しているかを尋ねると、全年代において半数以上の人は「同じような番号・文字列を使い回している」と回答。男性に比べて女性の割合が高い様子が見受けられる。
さらに、サービス利用時に必ず表記されるプライバシーポリシー・個人情報保護方針を読むかどうかを尋ねた。最も多かった回答は全年代で「軽く目を通す」となった。また、およそ半数は「あまり読まない/全く読まない」と回答した。最後まで読む人は1割に満たないことがわかった。
情報やセキュリティに対する意識を探るため、「保護されていない通信/安全ではありませんという表示が出た場合のウェブサイト閲覧」について調査した(※iOS12.2以降、Chrome68以降からSSLで暗号化されていない通信に対して警告が出るようになっている)。
その結果、「すぐにウェブページを閉じる」と回答した人は男性に比べて女性の比率が高い傾向が見られた。男性は「閲覧を続ける」と回答した人が全年代において多数派となった。
「その他」では以下のような回答が挙がった。
普段利用しているサイトであれば閲覧を続ける、あるいは有害かどうかを検索するという意見が散見された。
そこで、「ウェブページのURLに含まれている『http』と『https』の違いを知っていますか?」と聞いたところ、「知っている」と回答したのは10代男女で18.6%、20代男女で19.8%、30代男女で20.2%となった。男女別に見ると男性では27.7%、女性では12.5%と男性の認知率が高い結果となった。
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