Appleは、PC用キーボードに設けられているトラックパッドを補助ディスプレイ化して活用する技術を考案した。そして、この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間3月10日に「AUXILIARY TEXT DISPLAY INTEGRATED INTO A KEYBOARD DEVICE」(特許番号「US 10,585,494 B1」)として登録された。出願日は2016年8月9日。
この特許は、ノートPCやデスクトップPCにおいて、キーボードのトラックパッドに表示デバイスを組み込んで補助ディスプレイとして使う技術を説明したもの。さらに、補助ディスプレイはトラックパッドだけでなく、キー表面にも組み込めるとしている。
補助ディスプレイには、メインディスプレイに表示している情報と関連するテキストや画像を表示する。そして、タッチセンサーや感圧センサーで感知した補助ディスプレイに対する操作を、PCに反映させるのだ。
こう制御することで、さまざまな操作を手元で済ませることが可能になる。たとえば、補助ディスプレイに文字入力の選択肢を表示したり、カットやコピー、ペースト操作のボタンを表示したり、ウィンドウ選択のGUIを表示したり、といった応用が考えられる。
また、振動などによる触覚フィードバック機能を補助ディスプレイへ付与するアイデアの説明もある。
なお、特許とは、技術的アイデアの権利保護を目的とした公的文書である。登録されて成立しても、実際の製品やサービスで利用されるとは限らない。さらに、アイデアの存在を公知の事実にする目的で出願され、登録に至らず公開止まりになるものも少なくない。
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