「Mobile World Congress(MWC)」や「South by Southwest(SXSW)」など、大規模なテクノロジー系カンファレンスが世界中で中止に追い込まれる中、「CES Asia」の主催者は米国時間3月9日、6月中旬に上海で開催予定だった同展示会を延期すると発表した。
「われわれの決定は、出展者、バイヤー、メディア、登壇者など、ステークホルダーの懸念を考慮した結果だ。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響に対する懸念が世界的に拡大している状況では、これが関係者全員にとって最善の決断だと考えている」と、主催者の全米民生技術協会(CTA)は声明の中で述べている。
Given the evolving health concerns from the coronavirus (COVID-19), we have decided to postpone CES Asia 2020. https://t.co/u9cV3uEzrt
— CES Asia (@CESAsia) March 9, 2020
2020年のCES Asiaは、6月10日から12日にかけて開催される予定だった。ラスベガスで開催される本家の「CES」ほど大規模ではないものの、主催者の発表によると2019年のCES Asiaには4万2000人以上が来場し、サムスン、華為技術(ファーウェイ)、Googleなど520社を超える企業が出展したという。
「われわれがこのタイミングで今回の決断を下したのは、企業や出席者がCES Asiaのような展示会への準備にかなりの時間と労力を費やすことを認識しているからだ」とCTAは述べた。
CES Asiaと同じく、新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念を理由に、毎年恒例のイベントの中止や規模の縮小を余儀なくされたテクノロジー系カンファレンスは増え続けている。新型コロナウイルスは、米国での感染者が1000人近くに達し、世界全体では4200人以上が亡くなっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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