世界最大の家電製品中心の展示会であるCESのアジア版である5回目のCES Asiaが中国の上海で6月11日から13日までの3日間開催された。
筆者はCESは2015年から5回連続、CES Asiaは2018年から参加しており、今回が2回目。2018年のCES Asiaとの違い、米国ラスベガスで開催されたCESとの違いをCES Asiaの様子と共にレポートしたい。
会場内の各所で見られたのが、画像認識技術を用いたデモだ。巨大なブース前のスクリーンに、来場者の年齢、属性をリアルタイムで分析して表示する様子が会場内のさまざまな場所でみられた。こうした技術は自動運転技術も支えており、道路周辺の建物の状況や、走行車両の前方の車両の様子を分析するデモなどを紹介する出展者も見られた。
この画像認識技術と共に、自動運転で活用されているのが、LiDARと呼ばれる3次元の空間検出技術だ。LiDARは自動運転においては先行車との車間距離や道路状況を計測するのに活用されている他、最近ではロボット掃除機にも搭載されたり、デリバリーロボットが室内の空間を検出し、自動走行をするために使われたりしている。
そうしたロボットなどを制作するためのベースを提供しようというのが、CES Asia Innovation Awardを受賞したVincrossのMind Kitだ。この製品は3月にKickStarterでのクラウドファンディングが成立している。キット式となっており、LiDARや音声認識のためのセンサーユニットを取り付けたり、走行部分をクローラーなどに交換したりできるようになっている。
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