Facebookは米国時間2月27日、ニュージャージー州に本社を置くデータ分析企業oneAudienceを相手取り、米カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所に訴訟を起こした。
Facebookの主張によると、oneAudienceはアプリ開発者に金銭を支払ってアプリに自社のソフトウェア開発キット(SDK)をインストールしてもらい、その後SDKのコードを制御できる権限を利用してFacebookユーザーに関するデータを収集していたという。
米ZDNetが入手した訴状によると、このSDKはショッピングやゲーム、ユーティリティー系のアプリに組み込まれており、その一部は公式アプリストア「Google Play」を通じて提供されていたという。
訴状には次の記載もある。「これらのアプリのいずれかをデバイスにインストールすると、ユーザーがFacebook、Google、またはTwitterのアカウントを使ってそのアプリにログインした場合、oneAudienceは不正なSDKを通じて、デバイスおよび当該アカウントからそのユーザーに関する情報を収集できるようになっていた」
さらに、「Facebookに関しては、oneAudienceは(Facebookに無断で)不正なSDKを利用し、ユーザーの氏名、電子メールアドレス、ロケール(ユーザーがログインした国)、タイムゾーン、Facebook IDのほか、一部のケースでは性別情報にもアクセスしてデータを取得していた」と続く。
oneAudienceによるひそかなデータ収集行為を最初に暴露したのはTwitterで、同社は2019年11月26日に情報を公開した。Facebookも同日、それが事実であることを認めた。Twitterが当時公開した記事によると、同社はこの問題をAppleとGoogleに報告済みだという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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