シャープは2月17日、春より国内で開始予定の第5世移動通信システム(5G対応)のスマートフォン「AQUOS R5G」およびモバイルルーターを発表した。春の5G商用サービスに合わせて発売予定だ。
スマートフォンAQUOSシリーズ初の8Kワイドカメラを搭載。フルHDの16倍となる8K解像度(7680×4320ドット)の高精細で迫力のある静止画や動画を撮影できる。表示部には約6.5インチの「Pro IGZO」液晶ディスプレイを搭載。10億色を表示できる。独自開発のAIが動画に映った人やペット(犬、猫)を自動で認識し、ズームして再生する「フォーカス再生」機能も搭載している。
CPUは「Qualcomm Snapdragon 865 5G mobile Platform」で、12GB RAM/256GB ROMを搭載し、CPUのパフォーマンスを従来比約25%向上させたという。サイズは約162mm×約75mm×約8.9mmで、重さは約189g。
価格については販売元が決めることとしながらも、「今の一般的なハイエンドスマートフォンと大きく変わらない価格なのではないか」(シャープ 通信事業本部 パーソナル通信事業部 事業部長の小林繁氏)とコメントした。
シャープは1月に米ラスベガスで開催したCES 2020において、新たなスマホとして、8Kカメラを搭載した5Gスマートフォンの開発を進めていることを明らかにしていた。
なお、シャープは今度、低価格帯の商品も含めてスマートフォンAQUOSシリーズを5G対応でリリースするとしている。
5Gモバイルルーターは、5Gの電波帯である「Sub6(6GHz未満の周波数帯)」と「ミリ波(28GHz帯などの高周波数帯)」の両方に対応。指向性の強いミリ波の受信感度を高めるために方向の異なる3つのアンテナを搭載した。受信時最大約4Gbps、送信時最大約0.8Gbpsの超高速データ通信が可能だ。
また、新規格Wi-Fi6にも対応。タブレット端末やノートパソコンなどを最大16台まで同時接続できる。さらに、2.5GBASE-TのLANポートやUSB3.0を搭載するなど、有線接続機能も充実。無線(Wi-Fi6)と有線(2.5GBASE-T LAN、USB3.0)の同時使用も可能だ。
5Gの高速・大容量通信とモバイルルーターとしての機動力を活かし、外出先における大容量ファイルの送受信や動画視聴、Web会議の通信などにも使用できるほか、イベント会場や仮設事務所など、固定回線の敷設が困難な場所や一時的に高速回線が必要となるシーンにおいても活用できる。
サイズは約157mm×84mm×16.1mm、重さは約280g。バッテリー容量は約4000mAh。
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