エースコック×日本MSら、渋谷駅ホームに無人ラーメン店「モッチッチ ステーション」

　エースコックは日本マイクロソフトとアイロボットジャパンと連携し、2月14日～2月28日までの期間限定で、JR渋谷駅の山手線ホームにてエキナカ無人ラーメン店「モッチッチ ステーション」をオープンする。場所は渋谷駅の山手線外回りホーム上（恵比寿寄り）で、営業時間は11時～20時まで。

エキナカ無人ラーメン店『モッチッチ ステーション』

　料金は、店内飲食が1個あたり212円（税込）、持ち帰り2個セットは416円（税込）。キャッシュレス決済で、クレジットカードかSuicaが選べる。

　エースコック、日本マイクロソフト、アイロボットジャパンのコラボレーションによる日本初エキナカ無人ラーメン店だ。

提供するトレーや箸、お湯、水などはイシダの計量ソリューションとAzureを連携。残数・残量がつねに管理されており、バックヤードの管理者に交換や補充のタイミングを知らせるしくみだ

日本マイクロソフト マーケティング＆オペレーションズ部門 Azureビジネス本部 業務執行役員 本部長の浅野智氏、エースコック 代表取締役社長の村岡寛氏、アイロボットジャパン 代表執行役員社長の挽野元氏

　日本マイクロソフトのクラウドサービス「Microsoft Azure」ベースの「Smart Store」を用い、無人ラーメン店の運用・管理を実現している。さらに、食事のあとには「ブラーバ ジェット m6」が、飲食後のテーブル自動拭き清掃するしくみだ。

エースコック、日本マイクロソフト、アイロボットジャパンらのテクノロジを活用

　エースコック 代表取締役社長の村岡寛氏は、「エースコックはラーメンでは最新技術が詰まった“もちもち真空仕立て麺”を使った『ラーメンモッチッチ』を提供する。各社の最新技術が集結した空間で、おいしい一杯を召し上がってほしい」とあいさつした。

お湯を入れ終わった瞬間からキッチリ5分測れるタイマーを実現。お湯を入れてから着席するまでの動きを3Dセンサを活用したスプリームシステムズの動線分析ツール「Moptar」で確認しているという

　日本マイクロソフト マーケティング＆オペレーションズ部門 Azureビジネス本部 業務執行役員 本部長の浅野智氏は、「技術提供者として、さまざまな業種においてAIやクラウドを使った“業種革命”をしている。その中で、こうした無人店舗を短期間でコストを削減しながら、2週間というキャンペーンの中でいかに簡単に立ち上げられるかに力を注いだ。カメラを備え付けた店舗によって、AIによって性別、年齢層など、どうした人が手に取って購買に結びつくのか、新しい分析によって商品開発にも役立てられるのではないか」と説明する。

　なお、この企画は2019年の9月にコンセプトづくりからスタートしてから5カ月で完成。日本マイクロソフトが流通小売り向けに展開している「Smart Store」のコンセプトのもと、設計＆開発チームがスムーズに分業。イシダの軽量ソリューションをはじめとする複数各社のソリューションを組み合わせることで、実質1カ月で完成させたという。

席についてタイマー表示をタッチすると、残り時間が表示された。なお、Qiに対応したスマートフォンなら、待ち時間や食事の間に充電もできる

　新技術を使ったラーメンであることから、最新技術を取り入れた無人店舗でプロモーションをしながら、エースコックの商品のメインターゲットである女性にリーチできているかを探る狙いがある。

　また、アイロボットジャパン 代表執行役員社長の挽野元氏は「ルンバに代表されるように、掃除をいかに人間ではなくロボットにまかせ、人はその時間をつかって豊かなことをしようという思いがある。今回は、店舗清掃のロボット化として参加。ターゲットの女性に向け、このソリューションが清潔なところで食事をしたいというニーズに応えられるのではないか」とコメントした。

食事後は「お掃除開始」ボタンを押すと自動的に掃除がスタートする

ブラーバ ジェット m6がテーブルを効率的に拭き掃除する。落ちることなく、ギリギリのラインまで掃除してくれる

　オープンを記念し、2月14日にバレンタインデー〈レディースデー〉キャンペーンを実施。アンケートに回答した、先着200名の女性に「焼そばモッチッチ」を1個プレゼントする。