販促用のポップを描いたり、社内報のロゴを作ったり、「ハンドレタリングができたら、もう少しお洒落な感じにできるかもしれないのに」と思う場面は、デザインすることを仕事にしていなくても、案外よくある。また、文字の感じやバランス、色の組み合わせなどを、ざっくりとでも分かっていると、デザインをする人と意思疎通がしやすいということもある。
本書は、自分で素敵なカードを作ったり、バレットジャーナルを凝ったデザインで作りたい人にぴったりの、ハンドレタリングの教科書だが、自分で練習するだけでなく、「知っておく」ために読むのにも最適だ。文字の種類やスタイル、書くための道具、書く時の姿勢、ペンの持ち方など、分かりやすい写真と解説付きで、基礎から学べる。
後半では、構図についても基本が押さえられるようになっている。文字や飾り罫のレイアウト、多色を使う場合の配置のヒントのほか、身の回りのものからレイアウトを学ぶ方法についてもアドバイスがあり、可能性が広がる。どのようなモノに書くか、どの季節向けに書くかなど、状況によって変わるハンドレタリングの活かし方まで学べるので、ハンドレタリングにまったく初めて触れるという人にもお勧めだ。
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