プラススタイルのスマート家電はなぜ「サブスクなし」にこだわるのか

加納恵 (編集部)2020年02月08日 08時30分
  • 一覧
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 「2020年はスマートホーム元年」と位置づけるプラススタイルが、「+Style IoT商品 人気ランキング」を発表した。過去1年間に取り扱ったIoT新製品数は30。そのうち15製品はスマートホーム関連で、積極的にこの部分を推し進める構えだ。「むずかしそう」「面倒そう」と敬遠される要素も多いスマートホーム用のIoT家電の普及を目指し、どんな取り組みをしているのか。取締役社長の近藤正充氏が明かした。

+Style IoT商品 人気ランキング(総合部門)のベスト3
+Style IoT商品 人気ランキング(総合部門)のベスト3
3つの数字から見る2019年の成果
3つの数字から見る2019年の成果

 プラススタイルは2016年から「世界中のIoT製品を日本に届ける」という思いの元、プラットフォームとしての役割を担ってきた。世界各国のIoT家電を紹介する一方で、2018年にはオリジナル商品の販売も開始。「あらゆる人に、ちょうどいい」をコンセプトに、スマートフォンやスマートウォッチ、ロボット掃除機などのIoT製品の導入を進める。

 直販サイト「+Style本店」を中心に、Amazon店、PayPayモール店と販売はECを活用。今回の人気ランキングは、3店舗で販売している全IoT商品の売上実績に基づいて「総合部門」と「スマホ・ガジェット部門」を集計したものだ。

 スマホ・ガジェット部門では「Palm Phone」が1位を獲得。近藤氏は「Palm Phoneは大変小さなサイズのスマートフォン。このほかにも5位に『Punkt. MP02 4G Mobile Phone』(フィーチャーフォン)、10位に『Mode1 RR』(スマートフォン)がランクインしているが、通常のキャリアで買われるような一般受けする端末とは違い、小さい、かっこいいなど、機能を絞った尖ったモデルが多く支持されている」とコメント。

 また6位『SELFLY』(小型ドローン)、8位『Ryze Tello』(トイドローン)、7位『Insta360 EVO』(360度カメラ)に触れ、「どんな写真を撮るかが重要になってきている。ドローンを使えばセルフィーは簡単。360度撮影しておけば安心など”映え”狙いの写真を撮れるアイテムがランクインしている」と分析した。

+Style IoT商品 人気ランキング(スマホ・ガジェット部門)
+Style IoT商品 人気ランキング(スマホ・ガジェット部門)

 総合部門では、「Qrio Lock」(スマートロック)が1位となった。2、3位には「+Style スマートロボット掃除機 B300」「+Style スマートロボット掃除機 G300」とオリジナルブランド製品が続き、「徐々に盛り上がって来ているように感じる」と自信をのぞかせる。「+Style スマートLEDシーリングライト」「+Style スマートLED電球(調光・調色)/E26」(スマート照明)については「とある週にはアマゾンランキングのLED電球で2位を獲得したこともある。大手メーカーや通常のLED電球の中での上位ランクインとなり、スマート商品が根付いてきていることを実感した」と順調に販売が伸びていることを明かした。

+Style IoT商品 人気ランキング(総合部門)
+Style IoT商品 人気ランキング(総合部門)

 プラススタイルがスマートホーム製品を取り扱う中で重視しているのは、「お求めやすい価格」「”サブスク”なし」「単品購入でハブいらず」「毎日使える『普通の家電』」の4つ。

 近藤氏は「スマートホーム製品のとっかかりにしていただくためにできるだけ安い価格で提供している。アマゾンランキングで上位に食い込んだLED電球も実勢価格は2000円を切る程度とかなり安い。このコンセプトはほかの多くの商品でも展開していきたい」と積極的だ。

 一方で、最近導入企業が増えているサブスクリプションについては「サブスクモデルが増えてきていることは実感している。このサービスと相性が良いのは、映像配信など中身の価値がわかっているもの。スマートホーム家電は、まだ一般のお客様まで良さが伝わりきっておらず、普及期であるため、まずは商品を購入していただき、その後も課金なしで使える形を採用している。どこかのタイミングでサブスクを始めるかもしれないが、まずはスマートホームを広げること。そのためにも安い価格で提供できるよう努力している」とした

 プラススタイルで扱うスマートホーム家電はいずれも「単品購入でハブいらず」を意識しており、これは「方法がわからないという声を頂いてきた。スマートフォンをWi-Fiにつなげるような簡素な設定で、スマートホーム家電を使えるようにしていきたい。加えて、スマートホーム化したいのは毎日よく使う家電から。それを使ってもらうことで、スマートな使い心地を体感して良さを理解してもらいたい」とし、4つの理由にこだわる背景を説いた。

 本当に使えるスマート家電を生み出す際に大事しているのは「お客様の声」。そのため、ウェブサイト上に「+Styleプランニング」として、開発中の商品に意見を言える場を提供しているとのこと。最近では「未来のロボット掃除機アイデア」を募集し、89件の意見が寄せられた。近藤氏は「日本で暮らす人のために商品作りをしているので、お客様の声を拾い、次の商品にいかしていく」と商品作りの姿勢を示した。

 スマートホーム元年と位置づける2020年は、既存商品におけるスマート化にも積極的に取り組む。2019年10月には、家中のリモコンをスマホにひとまとめにし、スマート家電も連携可能な+Style「スマートマルチリモコン」、12月にはリモコンや照明とも連携できる「スマートWi-Fiプラグ」を発売し、テレビやエアコンといった既存機器のスマート化を推進している。

「スマートWi-Fiプラグ」
「スマートWi-Fiプラグ」
「スマートマルチリモコン」
「スマートマルチリモコン」

 同日にはスマート照明2製品「スマートLEDベッドサイドランプ」「スマートLEDデスクライト」を発表したほか、移動するだけで家中の家電が自動的にオン、オフできる「GPS連携」機能の提供開始も明らかにし、「毎日よく使う家電」のスマート化を進める。

 近藤氏は「スマートホーム製品は、購入後もアップデートのがメリット。お客様の声を開発に反映し、機能拡張は今後も、続々と進めていく」と今後について話した。

プラススタイル 取締役社長の近藤正充氏
プラススタイル 取締役社長の近藤正充氏

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]