デルとEMCジャパンは、国内の中小企業を対象として、Windows 10への移行状況などに関する調査を2019年12月に実施した。それによると、Windows 10移行が完了していた企業の割合は56%にとどまり、「特に移行は考えていない」という企業が10%にのぼる、という結果が得られた。
各企業のIT担当者は56%が「完了済み」と答え、「現在移行中」との回答は15%あった。一方、移行作業に未着手の割合は約25%。その内訳は、「Windows 7のサポート終了までに移行を実施する予定」が15%、「特に移行は考えていない」が10%だった。「特に移行を考えていない」という回答者に理由を尋ねたところ、56%が「必要性を感じていない」と答えた。
企業の規模別でみると、従業員数が1名から9名は「完了済み」「現在移行中」の合計が66%、10名から99名は同76%。移行遅れの理由としては、「データ・ソフトなどの移行」「予算」との回答が多い。
Windows 10への移行方法は、「パソコンの買い替え」が54%、「現行パソコンのOSアップグレード」が31%、「パソコンの買い替えとアップグレードの併用」が15%。
また、中小企業においてIT担当者は92%が他業務との兼任で作業しており、IT管理専門という人は8%しかいなかった。各自のIT知識レベルは、「少しある(パソコンのカタログを見て機能・性能を理解できる)」が40%で最多。「十分にIT知識がある」は9%。
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