2020年のApple最初の新製品は、待望の小型・廉価モデルになりそうだ。2019年後半から、Appleの廉価版スマートフォン、「iPhone SE」の後継モデルが登場する可能性が指摘されるようになった。ちょうど2019年は初冬からiPhoneの世界的な不振により、Appleの売上高が大きく落ち込んだ時期でもある。これを打開するための製品として、iPhone SEの後継となる300ドル台で販売されるスマートフォンの投入が、戦略上重要であると実しやかにささやかれるようになった。
iPhone SEは2016年3月に登場したスマートフォンで、4インチRetinaディスプレイを備えるデザイン。2012年のiPhone 5、2013年のiPhone 5sの筐体をそのまま流用したため、当時からすると2世代前のフォームファクターを採用している。
しかしプロセッサは、2015年9月、半年前に登場した現役モデルのiPhone 6sと同じA9プロセッサを採用し、カメラも1200万画素を採用。その後3年間現役の廉価モデルとして販売を継続することとなった。結果的に言えば、iPhone SEはiPhoneラインアップの中でもイレギュラーの存在ながら、その役割を果たした製品だった、と振り返ることができる。
それを踏まえて、iPhone SEの後継モデルを考える際、2016年の展開をそのまま2020年に置き換えてみてはどうだろう。すると、こんな仕様が浮かび上がる。
A13チップを製造するTSMCは、iPhoneの好調で増産に転じるとの報道があった。確かに2019年モデルのiPhone 11シリーズは意外にも検討しているようだが、これに加えてiPhone SE後継モデルにA13チップを採用するなら、確かに増産が必要なほどの需要が生まれることも想像にたやすい。
新しい低価格「iPhone」、2月に量産開始か(01/23)AppleはiCloudのユーザーデータ暗号化の計画を断念したことがわかった。理由はFBIによる圧力だったとみられる。
Appleはこれまで、FaceTimeやiMessageなどのコミュニケーションサービスについて、エンド・トゥ・エンドの暗号化を行なっており、通信内容を第三者が知ることはできない。しかしiCloudバックアップは暗号化されていないため、ハッキングの要因になったり、傍受の可能性を残していた。
そこでAppleは2年前、iCloudバックアップについても暗号化を施したい意向をFBIに伝えたが、この計画についてFBIは了承し難かったとみられる。Appleから提供される、iPhoneにまつわる操作関連情報が無となる可能性高かったからだ。
バックアップ暗号化断念のニュースは、米国では失望をもって受け止められている。プライバシーをブランド価値としてアピールするAppleにとっても痛手と言える。
アップル、「iCloud」上のユーザーデータ暗号化計画を断念--FBIからの圧力で(01/22)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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