Microsoftは米国時間1月29日、同社の「AI for Good」(AIの社会貢献)プロジェクトに、新たなプログラム「AI for Health」(健康のためのAI)を追加すると発表した。プロジェクトにはこの他に、「AI for Earth」(地球のためのAI)や「AI for Accessibility」(アクセシビリティのためのAI)、「AI for Humanitarian Action」(人道支援におけるAI)、「AI for Cultural Heritage」(文化遺産のためのAI)などのプログラムがある。同社は5年間にわたるこの新プログラムに4000万ドル(43億6000万円)を投じる。
同社はAI for Goodプロジェクトを通じて、ソフトウェアからAIテクノロジーに至るまでの開発経験で得た教訓を適用する。ヘルス分野での同社のミッションは、AIのテクノロジーやテクニックによって得た洞察を用いて、人類を悩ませている疾病の治癒方法を模索することだとMicrosoftは述べている。
最高データアナリティクス責任者のJohn Kahan氏が新しいAI for Healthプロジェクトを率いる。Microsoftのブログ記事によると、同社は「医療分野で重要なイニシアティブを発揮しているヘルス関連の一流の専門家ら」とともにこのプロジェクトを立ち上げたという。
このプログラムが注力するテーマは、「疾病の予防、診断、治療関連での医療研究の加速」「死亡率、寿命に関する新たなインサイトの生成」「医療過疎地域でのケアの充実による健康格差の是正」の3つだ。
Microsoftは10年以上前にヘルスケア分野に参入したが、その後買収したヘルスケア関連の資産の多くを売却していた。しかし同社は2017年に、ヘルスケアに注力する「Healthcare NExT」プロジェクトの立ち上げを発表した。
ヘルスケアは成長を続けている市場であり、Microsoftが最も高い優先順位を置いている分野の1つとなっている。米国では、「パーソナライズされたコミュニティーベースのケアネットワークを構築できるようなかたちで、ヘルスケアプロバイダーや薬局、費用負担者らの情報の統合」を実現するべく、同社のさまざまなチームがMicrosoft Researchとともに、顧客と連携し、クラウドベースのAIプラットフォームを構築しようと取り組んでいる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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