個人向け融資プラットフォームを構築するクラウドローンは1月23日、個人が銀行から低金利でマイカーローン、教育ローンなどの融資を受けられるプラットフォーム「クラウドローン」を開始したと発表した。
同社によると、個人で銀行から融資を受けるのは住宅ローンがほとんどだが、銀行ローンには、資格取得や英会話などを対象とする教育ローンや、車購入時に利用できるマイカーローンなど、さまざまな資金需要に対応した銀行ローンが存在する。
しかし、クルマをローンで購入する場合、多くの人はカーディーラーが提携する信販会社のローンを利用してしまうことがほとんどだ。これを銀行のマイカーローンに切り替えれば、金利を大幅に下げることができ、支払総額を数十万円も少なくすることが可能なケースも存在するという。
同社によれば、銀行ローンの多くは、英会話スクールや家電店などが提携している信販系ローンよりも低金利に融資が行われているという。
そこで、個人と銀行をマッチングするプラットフォームクラウドローンを開始した。同サービスを利用すれば、融資の目的や時期、金額などを登録するだけで、賛同する各銀行が融資可能な金額や金利のプランの提案が行われ、労力を掛けずに複数の銀行からより条件のよい融資を見つけることができるようになる。
通常、個人が金融機関に融資の申請を行うと、各金融機関はJICC(日本信用情報機構)やCIC(割賦販売法・貸金業法指定信用情報機関)に、申請者の信用情報を確認する。これにより、その申請者がどの金融機関に融資の申請を行ったかという情報が、JICCやCICの信用情報に加えられるようになる。
クラウドローンでは、登録段階で個人情報(名前、住所、電話番号)を入力しないので、複数の銀行から融資の提案を受け取っても、JICCやCICの信用情報には追記されないという特徴がある(利用には、都道府県、家族構成、年収、雇用形態、利用目的の入力が必要)。
また、最終的に融資を受けるまで信用情報が更新されないため、信用情報の毀損を回避できるという。
なお、サービス開始時には、中国銀行、伊予銀行、スルガ銀行、三重銀行、仙台銀行、その他1行の計6行がサービスに参加。今後、参加銀行を増やす方向で各銀行と調整を行うという。
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