ベゾス氏の携帯電話ハッキング、サウジ皇太子からのメッセージ受信が原因か

Carrie Mihalcik (CNET News) 翻訳校正: 編集部2020年01月23日 08時00分

 Amazonの最高経営責任者(CEO)でThe Washington PostのオーナーでもあるJeff Bezos氏が、2018年にサウジアラビアのMohammed bin Salman皇太子から「WhatsApp」メッセージを受信した後に携帯電話をハッキングされたという。これに関して、皇太子からBezos氏に送信された動画ファイルが感染していたことがデータ漏えいの原因である可能性が高いことが明らかになったと、英The Guardianが匿名情報筋らの話として現地時間1月21日に報じた。

Amazon CEOのJeff Bezos氏
Amazon CEOのJeff Bezos氏
提供:James Martin/CNET

 The Guardianでは、このハッキングによってBezos氏の携帯電話から大量のデータが抜き取られたとしているが、ただしどのようなデータが抜き取られたのかは明らかにしていない。

 このThe Guardian報道に関連して、国際連合(UN)が22日に、Bezos氏の携帯電話がbin Salman皇太子のものとされるアカウントからWhatsAppメッセージを受信した後にハッキングされたとする調査結果を発表する予定だと、The Washington Postは米国時間1月21日付記事で伝えている。

 ワシントンDCにあるサウジアラビア大使館はコメント要請に応じなかったものの、ツイートでこの件への関与を否定した。

 Bezos氏の不倫相手とのプライベートなメッセージがタブロイド紙に漏れた後に、Bezos氏に調査を依頼されたGavin de Becker氏は2019年3月、サウジアラビアがBezos氏の携帯電話をハッキングしたと述べていた。de Becker氏は当時、そのハッキングが2018年のJamal Khashoggi氏殺害に関係していることをほのめかしていた。Khashoggi氏は、米国在住のサウジ反体制派ジャーナリストで、The Washington Postのコラムニストとして勤務していた。de Becker氏にコメントを求めたが、直ちに回答は得られなかった。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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