サウジアラビアがAmazon.comの最高経営責任者(CEO)Jeff Bezos氏のスマートフォンをハッキングし、個人情報を入手したという。Bezos氏が調査を依頼したGavin de Becker氏が明らかにした。
Bezos氏は、個人的な人間関係に関する私的なメッセージがタブロイド紙に流出した経緯などを調査するようde Becker氏に依頼した。de Becker氏は、The Daily Beastに寄稿した米国時間3月30日付けの記事で、このハッキングがThe Washington Post(WP)のコラムニストだったサウジアラビア人Jamal Khashoggi氏の殺害に関連していることを示唆した。Bezos氏はWPを所有している。
de Becker氏は、「われわれの調査チームと専門家チームは、サウジアラビアがBezos氏のスマートフォンにアクセスして個人情報を入手したと強く確信して結論を出した」と書いている。同氏は調査結果を米当局に提供したという。
米CNETは、ワシントンD.C.のサウジアラビア大使館にコメントを求めたが回答は得られていない。
Bezos氏は2月、タブロイド誌National Enquirerを傘下に持つAmerican Media Inc.(AMI)が同氏を脅迫しようとしたとして、AMIを非難した。Bezos氏はMediumへの投稿で、AMIに「政治的動機や政治勢力による影響」はないと同氏が明言しなければ、女優Lauren Sanchez氏との親密な写真を公開するとAMIに脅されたと述べた。
Bezos氏は1月、MacKenzie夫人と離婚することを明らかにした。発表から数時間後、National EnquirerはBezos氏とSanchez氏の親密ぶりをうかがわせる一連のテキストメッセージを公開した。
de Becker氏はThe Daily Beastの記事で、サウジアラビアによるとしたハッキングについてAMIが何かを知っていたとしても、どの程度知っていたかは不明だと述べた。
AMIの広報担当者は声明で、de Becker氏の主張を「誤りで根拠がない」とした上で、Lauren Sanchez氏の兄弟であるMichael Sanchez氏がこの関係に関する同社の「唯一の情報源」だと述べた。「他のいかなる第三者も一切関わっていない」(AMI)
米CNETは、Michael Sanchez氏からのコメントを得られていない。
AMIはこれまでに、Bezos氏がMediumの記事で主張した内容を調査すると表明していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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